株価指数が最高値圏にあるのに、上昇へ参加する銘柄は減っている。反対に指数はまだ下げているのに、個別株の底入れが静かに広がっている。こうした「指数の表面」と「構成銘柄の内側」の差を見る方法の一つが、強気指数(Bullish Percent Index、BPI)です。
BPIは投資家アンケートの強気回答率ではありません。ある銘柄群について、ポイント・アンド・フィギュア(P&F)チャートが買いシグナルを維持している銘柄数を数え、全銘柄数で割った市場の広がり指標です。たとえば500銘柄中315銘柄がP&F買いシグナルならBPIは63%です。
ただし、70%を超えたら即売り、30%を下回ったら即買いという指標でもありません。銘柄群、P&Fのボックス幅、反転数、終値方式か高安方式か、構成銘柄の入替、BPI自体の表示設定が違えば値や状態も変わります。この記事では、基本式、P&F買い・売りシグナル、30・50・70%の意味、6つの状態、価格指数との組み合わせ、注文・撤退・数量・見送りまで順に整理します。
先に結論:BPIは「何銘柄がP&F買いシグナルか」を1銘柄1票で測る指標です。水準は参加の広さ、X・Oの列は直近の増減方向、P&F買い・売りシグナルは一段大きな状態を示します。水準だけで発注せず、この3層を価格の支持・抵抗と組み合わせます。
強気指数・BPIとは?P&F買いシグナル銘柄の比率
StockChartsのChartSchoolは、BPIを「P&F買いシグナルの銘柄数÷総銘柄数」で計算すると説明しています。StockChartsの実装は、伝統的なボックス・スケーリングと3ボックス反転を使います。出典:StockCharts ChartSchool「Bullish Percent Index (BPI)」
BPI(%)= P&F買いシグナルを維持する銘柄数 ÷ 判定対象の総銘柄数 × 100
ここで数えるのは「今日上がった銘柄」ではありません。ある銘柄が一度P&F買いシグナルへ転じると、反対のP&F売りシグナルが成立するまで買い側の1票を維持します。Nasdaq Dorsey Wrightの教材も、最初の買いシグナルで弱気から強気へ変わり、その後の同方向の買いシグナルを重ねて数えない「one stock, one vote」の考え方を説明しています。出典:Nasdaq Dorsey Wright「PnF University」

| 対象 | 数える状態 | 数えないもの | 基本の重み |
|---|---|---|---|
| 個別銘柄 | P&F買いシグナル | 当日の騰落だけ | 1銘柄1票 |
| 母集団 | 指数・市場・業種など | 名称の似た別銘柄群 | 等しい |
| BPI | 買い側の比率 | 値上がり率の平均 | 0~100% |
| 更新 | 状態が反転した銘柄 | 同方向シグナルの重複 | 1票の切替 |
P&F買いシグナルは「X列が前のX列を超える」
P&Fチャートは、上昇をX列、下落をO列で表し、一定幅に満たない値動きを省きます。一般的な3ボックス反転では、現在の列と反対方向へボックス幅の3倍以上動くと次の列へ反転します。時間を等間隔に並べる通常のローソク足とは違い、価格が必要幅だけ動かなければチャートは進みません。詳しい構造はポイント・アンド・フィギュアの解説も参照してください。
基本の買いシグナルは、現在のX列が一つ前のX列の高値を上回ることです。売りシグナルは、現在のO列が一つ前のO列の安値を下回ることです。買いシグナルは売りシグナルが成立するまで、売りシグナルは買いシグナルが成立するまで維持されます。出典:StockCharts ChartSchool「Point & Figure Buy/Sell Signal」
したがって、銘柄のX列が上昇中でも、まだ前のX列を超えていなければ買いシグナルへ切り替わりません。逆にO列へ反落していても、前のO列の安値を割らなければ以前の買いシグナルが維持されます。現在の列の向きと、最後に成立した買い・売りシグナルは別の情報です。この区別が、BPI自体をP&F表示したときの「Confirmed」と「Correction」を理解する鍵になります。
| 個別株の状態 | 判定 | BPIの1票 | 注意 |
|---|---|---|---|
| X列が前のX列高値を超える | P&F買いシグナル | 買い側へ1票 | 上昇率の大きさは加重しない |
| 買い後にO列へ反落 | 買いを維持し得る | 買い側のまま | 前のO列安値まで確認 |
| O列が前のO列安値を割る | P&F売りシグナル | 買い側から除外 | 下落率の大きさは加重しない |
| 売り後にX列へ反発 | 売りを維持し得る | 売り側のまま | 前のX列高値まで確認 |
架空例:500銘柄中315銘柄ならBPIは63%
説明用の架空例として、ある指数の構成銘柄500社を同じP&F設定で判定し、315銘柄が買いシグナル、185銘柄が売りシグナルだったとします。BPIは315÷500×100=63%です。時価総額の大きい1社も小さい1社も、基本的には同じ1票です。
この63%は「指数が63%上昇した」「63%の銘柄が今日上昇した」「投資家の63%が強気」とは意味しません。構成銘柄の63%で、最後に成立したP&Fシグナルが買い側だという意味です。日中に300銘柄が上昇していても、P&Fの必要幅へ届かなければBPIは変わらないことがあります。

母集団が30銘柄なら1銘柄の切替は約3.33ポイント、500銘柄なら0.2ポイントです。StockChartsも、少数銘柄の指数ほどBPIが0%や100%へ届きやすく、変動が大きいと説明しています。同じ70%でも、30銘柄と2,000銘柄のBPIは一段階の動きやすさが違います。
| 母集団 | 1銘柄の影響 | 架空の63% | 比較時の注意 |
|---|---|---|---|
| 30銘柄 | 約3.33ポイント | 整数銘柄では近似 | 段差が大きい |
| 100銘柄 | 1ポイント | 63銘柄 | 比較的読みやすい |
| 500銘柄 | 0.2ポイント | 315銘柄 | 構成入替を記録 |
| 2,000銘柄 | 0.05ポイント | 1,260銘柄 | 欠損・除外規則が重要 |
30・50・70%は何を表す?水準だけで反転を決めない
BPIは0~100%の範囲を動きます。基本的には50%を上回れば買いシグナル銘柄が過半数、下回れば売りシグナル銘柄が過半数です。StockChartsは70%超を買われ過ぎ、30%未満を売られ過ぎの慣例的な領域として紹介しています。Nasdaq Dorsey Wrightの用語集も、70%超を一般にoverbought、30%未満をoversoldとします。出典:Nasdaq Dorsey Wright「Glossary―NYSE Bullish Percent」
しかし70%超は、7割以上の銘柄が買いシグナルを維持する広い上昇参加でもあります。強い上昇相場では高水準が続き、70%へ到達しただけで売ると早すぎます。同様に30%未満は弱い銘柄が非常に多い状態であり、底打ちを保証しません。StockChartsは、売られ過ぎのまま推移し得るため、30%未満でBPIが少なくとも3ボックス反転してX列へ変わることをBull Alertの条件にしています。大きな上昇を取れた記憶のある私には、高い状態が続く意味も知りたいです。多くの銘柄が強いことを、上がり終わったことへすぐ置き換えないようにします。
StockCharts方式ではBPI自体を1箱2ポイント、3箱反転で表示します。そのため列の反転には6ポイントが必要です。42%から48%、64%から58%のような6ポイントの差であり、元の値に対する6%増減ではありません。この設定は提供元の実装です。別サービスが同じ箱幅・反転数を使うとは限らないため、表示名だけで状態を一致させないでください。
BPIの6状態:水準・現在列・最後のシグナルを分ける
StockChartsはBPIの状態を、Bull Alert、Bear Alert、Bull Confirmed、Bear Confirmed、Bull Correction、Bear Correctionの6つで整理します。Alertは30・70%の極端領域からの反転、Confirmedは最後のP&Fシグナルと現在列が同方向、Correctionは最後のシグナルと現在列が逆方向という分類です。
| 状態 | StockChartsの基本条件 | 読み方 | 誤解しやすい点 |
|---|---|---|---|
| Bull Alert | 30%未満からX列へ反転 | 弱さの中で広がり改善 | 底を保証しない |
| Bear Alert | 70%超からO列へ反転し70%下 | 強さの中で広がり悪化 | 即売りとは限らない |
| Bull Confirmed | BPIが買いシグナルかつX列 | 大勢と直近方向が上 | 高値掴みの安全保証ではない |
| Bear Confirmed | BPIが売りシグナルかつO列 | 大勢と直近方向が下 | 売られ過ぎでも起こる |
| Bull Correction | 買いシグナル中のO列 | 買い側の大勢で反落 | まだ売りシグナルではない |
| Bear Correction | 売りシグナル中のX列 | 売り側の大勢で反発 | まだ買いシグナルではない |
たとえばBPIが買いシグナルのまま66%から58%へO列で下がればBull Correctionです。BPI水準は50%超でも広がりは悪化しています。反対に売りシグナル中に38%から46%へX列で上がればBear Correctionです。広がりは改善していますが、前のX列高値を超えて買いシグナルへ戻るまでは大きな状態が反転したとは扱いません。

価格指数との組み合わせ:上昇の「人数」を確認する
時価総額加重指数は、大型株の影響を強く受けます。少数の大型株が上昇すれば指数は高値を更新しても、BPIが低下することがあります。これは上昇へ参加する銘柄が狭くなった候補です。反対に指数がまだ安値圏でもBPIが先に切り上がれば、個別株のP&F買いシグナルが増え始めた候補です。
ただしダイバージェンスは時間を指定しなければ後付けになります。「指数が20営業日高値を更新した日に、同じ母集団のBPIが前回の指数高値時より10ポイント以上低い」「指数が安値を更新し、BPIは20営業日前の安値を上回る」など、比較点と期限を先に固定します。乖離が出ただけで逆張りせず、価格が支持線・抵抗線を確認したかを発動条件にします。
| 価格指数 | BPI | 候補となる解釈 | 次の確認 |
|---|---|---|---|
| 高値更新 | 高値更新・X列 | 広い参加を伴う上昇 | 押しでBPIが維持するか |
| 高値更新 | 低下・前高値未達 | 上昇参加の狭まり | 価格の支持割れ |
| 安値更新 | 切り上げ・X列 | 内部の底上げ候補 | 価格の抵抗突破 |
| 安値更新 | 安値更新・O列 | 広い下落参加 | 逆張りを急がない |
ADライン・騰落レシオ・移動平均比率・強気アンケートとの違い
BPIは「最後のP&F買いシグナル」を数えます。ADラインは通常、当日の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の差を累積します。騰落レシオは一定期間の値上がり・値下がり銘柄数を比率化します。移動平均超え比率は、各銘柄が50日線や200日線の上かを数えます。どれも市場の広がりを扱いますが、判定窓と状態の残り方が違います。
StockChartsの市場サマリーも、BPIを指数内でP&F買いシグナルにある銘柄の百分率と明記し、移動平均超え比率や騰落指標と別枠で掲載しています。出典:StockCharts「Market Summary Dashboard」
| 指標 | 各銘柄の判定 | 状態の残り方 | 向く問い |
|---|---|---|---|
| BPI | P&F買い/売りシグナル | 逆シグナルまで維持 | 何銘柄が構造的な買い側か |
| ADライン | 当日上昇/下落 | 日々の差を累積 | 騰落参加が積み上がるか |
| 騰落レシオ | 期間内の騰落銘柄数 | 窓から順に外れる | 一定期間の過熱・冷え込み |
| 移動平均超え比率 | 終値が平均線の上/下 | 毎日再判定 | 中期トレンド参加の広さ |
| 強気アンケート | 回答者の見通し | 調査周期ごと | 投資家心理・意見 |
特に「bullish sentiment」「強気比率」というアンケート系指標とBPIを混同しないでください。BPIは価格から機械的に作る技術指標です。回答者の期待やポジションを直接測りません。検索結果やチャート名にBullishが含まれていても、計算式と母集団を確認します。
設定・母集団の違い:同じBPI名でも値がずれる理由
StockChartsのBPIは伝統的ボックス幅と3箱反転を採用します。しかし一般のP&Fには、固定幅、伝統的な価格帯別幅、一定比率、ATR連動などがあります。高値・安値方式と終値方式でも、買い・売りシグナルの成立日が変わります。ATR連動は過去のボックス幅が変化して過去シグナルが消える場合もあるとStockChartsは注意しています。出典:StockCharts「Introduction to Point & Figure Charts」
母集団も固定ではありません。指数の定期入替、新規上場、上場廃止、売買停止、価格不足、企業行動の調整方法で分母と判定対象が変わります。現在の構成銘柄だけを過去へ遡って計算すれば、生き残った銘柄だけを見るサバイバーシップ・バイアスが生じます。検証日ごとの構成銘柄を使い、除外理由を記録してください。
- 銘柄群の正式名称と構成基準
- 構成銘柄の基準日と入替履歴
- 価格データの調整方法
- P&Fのボックス・スケーリング
- 反転数、終値方式/高安方式
- 売買停止・欠損・上場直後の扱い
- BPI自体の箱幅と反転数
- 計算時刻、更新頻度、タイムゾーン
日本株で使うには?標準シンボルと自作BPIを分ける
米国ではStockChartsが主要指数や業種のBPIを終値ベースで公開し、Nasdaq Dorsey WrightもBullish Percentを提供しています。日本株で同じ考え方を使う場合は、情報ベンダーの完成指標を使う方法と、定義した銘柄群から自作する方法を分けます。「日本株BPI」という名前だけでは母集団とP&F設定が一意に決まりません。
JPXは東証のリアルタイム価格、出来高、売買代金、気配、指数などを有料情報サービスとして提供しています。自作の基礎データは入手可能でも、同ページが米国のBPIと同一仕様の完成指標を標準提供しているとは読み取れません。出典:JPX「Real Time Market Data」
自作するなら、たとえば「各取引日時点のTOPIX構成銘柄」「調整済み終値」「伝統的ボックス幅」「3箱反転」「終値方式」と定義し、全銘柄のP&F状態を日次で保存します。ETF、REIT、優先株、上場後の履歴不足、売買停止をどうするかも決めます。自作BPIの30・70%が米国のNYSE BPIと同じ意味を持つとは仮定せず、対象市場内の過去分布で検証します。
実践例:BPIは発注ではなく市場環境フィルターにする
架空の順張り例では、対象指数が50日高値を上抜け、同じ銘柄群のBPIが50%を上回り、X列でBull Confirmedになったときだけ個別株の買い候補を探します。個別株は流動性、決算日、価格の支持線、P&F買いシグナルを別に確認します。BPIがBull Confirmedでも、個別株の入口が遠すぎれば追いかけません。
架空の反転確認例では、BPIが30%未満になっただけでは買いません。6ポイント以上反転してX列へ変わり、指数が安値更新を止め、直近の戻り高値を終値で上抜いたときに候補化します。無効化は指数の確認安値割れ、またはBPIが再びO列へ反転して新安値を付けたときとします。時間切れも決め、10営業日以内に価格確認がなければ見送ります。
数量はBPIが高いほど増やすのではなく、入口と無効化価格の距離から逆算します。予定入口3,000円、無効化2,910円、想定スリッページ10円なら1株当たり予定リスクは100円です。許容損失10,000円、見積費用200円ならfloor{(10,000−200)÷100}=98株です。売買単位が100株なら許容額を超えるため、入口を待つか見送ります。
数量 = floor{(許容損失 − 見積費用)÷(入口と無効化価格の差 + 想定スリッページ)}
| 段階 | 確認条件 | 架空例 | 見送り |
|---|---|---|---|
| 市場 | BPIの水準・列・信号 | 50%超、X列、買い信号 | 仕様・母集団不明 |
| 価格 | 指数の発動・無効化 | 50日高値突破・再割れ | BPIだけ改善 |
| 個別株 | 流動性・決算・支持抵抗 | 押し目の指値 | 決算直前、板が薄い |
| 数量 | 損失予算から逆算 | 最低単位へ切り下げ | 最低単位で超過 |
| 期限 | 条件の有効期間 | 10営業日 | 価格確認なし |
バックテストで残す項目と未来データの防ぎ方
BPIを検証するには、過去時点の構成銘柄と各銘柄のP&F状態が必要です。現在の構成銘柄だけで過去を作らず、各日の入替を反映します。ボックス幅、反転数、価格方式、調整株価、欠損処理を固定し、シグナルはその日の終値確定後に利用可能になったものとして、早くても次の取引機会から発注します。
BPI自体をP&Fへ変換する場合、BPI終値が確定する前にその日の高値・安値で約定したことにしてはいけません。日次の終値BPIでBull Alertを確認し、同日の安値で買うのは未来データです。翌営業日の始値または実際に発注可能な時刻から、ギャップとスリッページを含めて評価します。
保存する項目は、①母集団名、②構成基準日、③銘柄数、④P&F設定、⑤各銘柄の最終シグナル、⑥BPI値、⑦BPIのX・O列、⑧BPIの買い・売りシグナル、⑨30・50・70%の位置、⑩発注可能時刻です。成績は勝率だけでなく、期待値、最大ドローダウン、連敗数、取引回数、相場局面別、コスト感応度を確認します。
閾値を25・30・35%、65・70・75%のように大量に試して最良のものを選べば、過剰最適化の危険があります。学習期間と未使用期間を分け、構成銘柄数や市場制度が違う時期でも再検証します。基本はテクニカル手法のバックテスト入門、検証分割は過剰最適化・ウォークフォワード検証を参照してください。
BPIを見送るべき場面
- 対象指数・業種・銘柄群の正式な母集団が分からない
- P&Fのボックス幅、反転数、価格方式が分からない
- 現在の構成銘柄だけで過去BPIを再計算している
- 70%到達だけで売り、30%割れだけで買おうとしている
- 水準、現在列、最後のP&Fシグナルを混同している
- 価格指数の発動条件・無効化条件を決めていない
- 異なるベンダーや異なる母集団のBPI絶対値を比べている
- 日本株の自作BPIへ米国市場の閾値を無検証で転用している
- 構成入替、売買停止、欠損、企業行動の処理を記録していない
- 最低売買単位で許容損失を超える
まとめ:BPIは「強気の意見」ではなく「買いシグナルの人数」
強気指数・BPIは、定義した銘柄群のうちP&F買いシグナルを維持する銘柄の割合です。500銘柄中315銘柄なら63%。当日の値上がり銘柄率、指数の騰落率、出来高、投資家アンケートではありません。各銘柄は基本的に1票で、逆のP&Fシグナルが出るまで状態を維持します。指数の表面と構成銘柄の内側を分ける手がかりにはなりそうです。ただ、自分が調べる一社の商売や買える価格は、その先に残ります。市場の広がりを知る役割として置きたいと思います。
30・70%は極端領域の目安、50%は買い側の過半数という目安です。しかし水準だけでは不十分です。現在がX列かO列か、BPI自体がP&F買いシグナルか売りシグナルかを分け、Alert・Confirmed・Correctionを確認します。さらに価格指数の支持・抵抗、個別株の流動性とイベント、無効化価格、注文期限、損失予算を組み合わせてください。
最後に、同じBPIという名前でも、母集団、P&F設定、構成銘柄、欠損処理が違えば値は一致しません。BPIを未来を当てる号令ではなく、市場の上昇・下落に何銘柄が参加しているかを測る環境フィルターとして使うと、指数の値動きだけでは見えない広がりを、再現可能な形で判断できます。
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は、本文中に示した日付時点の決算短信・会社のIR資料などの公開情報に基づきます。最新の情報は各社の開示でご確認ください。本文で架空例・筆者想定と明示した数値は説明用の試算で、実績や会社予想ではありません。

