Supertrendとは?色が変わった瞬間に飛びつかず、ATR・期間・倍率を使い分ける方法

Supertrend。色だけで飛びつかない。右に成人女性を配した記事カバー。

Supertrendは、値動きの大きさを測るATRを使って価格の上または下へ一本の帯を置き、終値が帯を越えると方向を反転させるトレンド追随型の指標です。移動平均線ではなく、翌日の価格を予測する線でもありません。期間を短く、倍率を小さくすれば敏感になりますが反転が増え、期間を長く、倍率を大きくすれば滑らかになりますが転換が遅れます。

本記事では、TradingViewが公開する式に沿って、TR、ATR、基準帯、前バーから引き継ぐ確定帯、上昇・下降判定を順に分解します。さらに期間・倍率・時間軸の使い分け、注文、撤退、数量、横ばいで0株にする条件、バックテストの時系列まで、同じ手順で再現できる形にします。数値例は学習用の架空例で、特定銘柄の実績や勝率ではありません。

先に結論

  • SupertrendはHL2±倍率×ATRの基準帯を作り、前バーの確定帯と終値を使って帯を更新します。
  • 終値が反対側の確定帯を越えるまで方向を変えません。ヒゲが触れただけ、未確定足の色だけでは判定しません。
  • ATR期間は反応の滑らかさ、倍率は価格から帯までの距離を主に変えます。両方を同時に最適化しすぎません。
  • 上昇判定は買いの許可、反転は手仕舞い候補として分け、実際の注文は次の取引時へ送ります。
  • 数量=許容損失÷(実際の買値候補-否定価格+費用見積り)。最小単元で予算超過なら0株です。
  • 横ばい、窓開け直後、急なATR拡大、流動性不足、価格制限付近は色が変わっても見送ります。
目次

Supertrendとは何を示す線か

TradingViewの公式ヘルプは、SupertrendをATRに基づくトレンド追随指標と説明し、トレンド方向の把握やストップ位置の検討に使える一方、誤ったシグナルも起こり得ると明記しています。考案者としてOlivier Sebanを挙げています。出典:TradingView「Supertrend」(2026年9月25日確認)。

表示は一本でも、内部には上側帯と下側帯があります。下降判定中は価格の上に上側帯を表示し、上昇判定中は価格の下に下側帯を表示します。現在の中間価格へATRを足し引きした線を毎バーそのまま描くのではなく、前バーの帯を条件付きで引き継ぎます。この引継ぎが、上昇中の下側帯を不用意に下げず、下降中の上側帯を不用意に上げない働きをします。

したがって「緑なら必ず買い、赤なら必ず売り」ではありません。色は過去から現在までの方向状態です。銘柄の流動性、窓、上位足の位置、支持抵抗、実際に置ける撤退価格、数量を別に決めなければ、発注ルールにはなりません。

項目Supertrend移動平均線ATR
主な役割価格の上下へ帯を置き方向判定価格の平均で傾向を平滑化値幅・窓を含む変動幅を測定
入力高値・安値・終値とATR主に価格高値・安値・前終値
出力上側または下側の一本線平均線方向を持たない正の値
反転終値が反対帯を越える価格・線や線同士の交差反転概念なし
主な弱点横ばいで反転連発遅れ・往復方向を示さない
表示状態線の位置方向の意味そのまま注文にしない理由
上昇判定価格の下終値が上側へ復帰した状態高値圏・抵抗直下かもしれない
下降判定価格の上終値が下側へ移った状態支持帯直上かもしれない
反転直後線が反対側へ移動状態が変化終値確定と次足の価格が必要
反転連発上下へ頻繁に移動方向が不安定コスト・滑りが増えやすい

計算1:TRとATRで値動きの大きさを測る

まず各バーの真の値幅TRを、①当日高値-当日安値、②|当日高値-前日終値|、③|当日安値-前日終値|の最大値として計算します。前日終値から窓を開ければ、高値-安値より②または③が大きくなります。ATRはTRをn期間で平滑化した値です。

Wilder型の代表的な更新は、初期ATRを最初のn本のTR平均とし、その後をATRt={ATRt-1×(n-1)+TRt}÷nとします。ただしプラットフォームによって初期値、平滑化、欠損バー、調整価格の扱いに差があります。Supertrendの値を照合するときは、ATR期間と倍率だけでなくATR実装も確認します。ATR自体の窓・平滑化・ATR%はATR・ATR%の記事で詳しく説明しています。

ATRは方向を示しません。上昇でも下落でも値動きが大きければ増えます。決算窓の直後はATRが急増し、同じ倍率でも帯が遠くなります。反対に低変動が続くと帯が近づき、わずかな往復で色が変わりやすくなります。

値式例:H=1,050、L=1,010、前終値=980
当日値幅H-L40円
上方向の窓を含む幅|H-C前|70円
下方向の窓を含む幅|L-C前|30円
TR上記3つの最大値70円
意味窓を無視しない一日の変動幅40円ではなく70円
ATR期間反応向きやすい確認主な代償
短い直近の急変を早く反映短期足・イベント直後一時的な窓で帯が急拡大
中間反応と平滑化の中間日足の継続確認銘柄差は残る
長い過去の変動を長く残す長めの保有・上位足転換後も帯が遠い
注意n本は時間ではなくバー数時間軸ごとに再定義10分足10本と日足10本は別物
SupertrendをTR、ATR、基準帯、確定帯、方向の順に計算する流れ図。
前バーの確定帯を使うため、現在のHL2±ATRだけでは再現できません。 図をタップすると拡大できます。

計算2:基準帯から「確定帯」を作る

各バーの中間値HL2=(高値+安値)÷2とします。基本上側帯=HL2+倍率×ATR、基本下側帯=HL2-倍率×ATRです。ここまでは現在バーだけで計算できます。次に前バーの確定帯と前バー終値を使い、現在の確定帯を作ります。

TradingViewの公開式では、基本上側帯が前の上側帯より低い、または前終値が前の上側帯を上回っていれば、現在の基本上側帯を採用します。それ以外は前の上側帯を維持します。下側帯は、基本下側帯が前の下側帯より高い、または前終値が前の下側帯を下回っていれば現在値を採用し、それ以外は前の下側帯を維持します。

この条件により、下降判定で使う上側帯は原則として価格へ近づく方向、上昇判定で使う下側帯は原則として価格へ近づく方向へ進みます。ただし反対側へ終値が抜けると、帯の再設定が許されます。データの最初から再計算しなければ、途中の一本だけを見て同じ値を得られません。

段階式・条件役割
中間値HL2=(H+L)÷2当該バーの中心
基本上側帯HL2+倍率×ATR現在値だけの上限候補
基本下側帯HL2-倍率×ATR現在値だけの下限候補
確定上側帯基本帯が低い、または前終値が前帯超えなら更新前帯を条件付きで維持
確定下側帯基本帯が高い、または前終値が前帯割れなら更新前帯を条件付きで維持
よくある再現差確認項目修正
最初の数本が違うATR初期値・ウォームアップ十分な過去データから計算
全体が少し違うATR平滑化・HL2定義プラットフォーム仕様へ統一
窓の後だけ違う前終値・調整価格調整系列を混ぜない
反転が1本ずれる終値確定・等号条件公式の比較演算子を固定
場中だけ色が揺れる未確定バー確定値だけを保存

計算3:終値が帯を越えたら方向を反転する

前バーのSupertrendが前の上側帯と等しい、つまり下降判定だった場合、現在終値が現在の確定上側帯を上回れば上昇判定へ変わり、下側帯を表示します。上回らなければ下降判定を維持します。反対に前バーが下側帯だった場合、現在終値が現在の確定下側帯を下回れば下降判定へ変わります。

高値や安値が一瞬帯を越えても、終値が戻れば公式式の反転条件にはなりません。またリアルタイム足の終値候補は刻々と変わるため、場中に色が変わっても確定時に戻ることがあります。検証と実売買の条件を「バー確定時」に揃えます。

TradingViewの説明ではATRが計算できるまで下降判定から始めます。別の実装が最初の方向を価格位置で決める場合、初期区間の結果がずれます。長い履歴でウォームアップし、評価区間の前に初期状態の影響を消します。

前の状態現在終値の条件新しい状態表示線
下降判定終値>確定上側帯上昇判定確定下側帯
下降判定終値≤確定上側帯下降継続確定上側帯
上昇判定終値<確定下側帯下降判定確定上側帯
上昇判定終値≥確定下側帯上昇継続確定下側帯
価格がSupertrendの確定帯を終値で越え、次の取引時に注文する流れを示した図。
確定バーの終値を見て、その同じ終値で約定したことにはしません。 図をタップすると拡大できます。

期間と倍率をどう使い分けるか

ATR期間を短くすると新しい値幅を早く反映し、長くすると過去の値幅を残します。倍率を小さくすると帯が価格へ近づき、大きくすると遠ざかります。どちらも反転頻度へ影響しますが、役割は同じではありません。まず保有期間と使用足からATR期間の候補を少数決め、次に倍率で距離を調整すると、探索の自由度を抑えられます。

倍率を広げれば「だまし」が消えるとは限りません。反転は減りますが、一回の撤退幅が広くなり、数量を減らす必要があります。遅い反転で含み益を多く返す場合もあります。狭い倍率は損失を小さくできる場合がある一方、横ばいで複数回の小損が続きます。

時間軸を変えれば同じ10期間でも意味が変わります。5分足10本は50分、日足10本は約2週間、週足10本は約10週です。日足で方向を許可し、5分足で発注するなら、日足Supertrendと5分足Supertrendを別に計算し、どちらの反転で何をするかを明示します。

設定変更帯への主効果反転頻度リスク設計
期間を短くATRが急変を早く反映増減は相場次第だが不安定化しやすい急拡大時の数量再計算
期間を長くATRが滑らか遅くなりやすい旧ボラが残る
倍率を小さく帯が近い増えやすい小さい1株リスク・連続損失
倍率を大きく帯が遠い減りやすい大きい1株リスク・数量減
目的上位足発注足Supertrendの役割避ける混同
日足順張り週足環境日足方向許可と追随線週足線で日中ストップ
短期スイング日足60分・日足日足方向+短期確認未確定日足を利用
デイトレ日足・60分5分等当日方向の補助夜間窓を無視
出口専用保有戦略の足同じ足追随撤退候補入口成績と混同

相場条件:滑らかなトレンドと横ばいを分ける

高値・安値を切り上げ、押し目でも下側帯が段階的に上がる局面では、Supertrendを追随撤退の候補にしやすくなります。反対に、高値も安値も更新せず狭い範囲を往復すると、終値が上下の帯を交互に越え、色の反転が連続します。

トレンド判定をSupertrend自身の色だけで済ませると循環します。上位足の高値・安値、一定期間高値、移動平均線の傾き、支持抵抗など別の観察軸を一つだけ加えます。たとえば日足終値が上昇中の200日線より上、日足Supertrendも上昇、高値更新後の押し目という三条件にし、5分足の色は発注タイミングにだけ使います。

急な窓や決算後はTRが大きくなり、帯が急に遠ざかります。線が遠いから安全なのではなく、想定損失が大きい状態です。ATRが平常時へ戻るまで待つ、構造上の安値を否定価格に使う、数量を減らす、イベント銘柄を別戦略へ分ける、のいずれかにします。

相場状態Supertrendの見え方用途見送り・修正
滑らかな上昇下側帯が段階的に上昇追随撤退高値追いなら数量確認
滑らかな下降上側帯が段階的に下降保有縮小・買い見送り自動的な空売りへ転換しない
横ばい色が短期間に反転方向なし0株・レンジ離脱待ち
窓・急変ATR増加で帯が拡大イベント識別平常設定と分ける
低流動性飛び値で帯を越える指標信頼低下売買代金・気配を確認

入口・出口・フィルターを一つの色へ詰め込まない

第一の使い方は方向フィルターです。上昇判定中だけ買い候補を探し、下降へ変わったら新規買いを止めます。第二は入口トリガーです。下降から上昇へ反転し、直近高値や支持抵抗も越えた次の足で発注します。第三は出口です。上昇中の下側帯を追随し、終値で割れたら次の取引時に縮小します。

同じSupertrendを入口と出口の両方に使っても構いませんが、入口用の速い設定と出口用の遅い設定を混ぜるなら、どちらが優先かを決めます。入口が上昇でも上位足が下降なら見送る、出口が下降へ変われば入口条件に関係なく撤退、など状態機械として書きます。入口と出口を後から都合よく選ぶのは、自分の売買を振り返るときにも困ります。先にどちらを優先するか書いておきたいです。

移動平均線との組合せでは、平均線の上・傾き・並びと、Supertrend反転を別の役割にします。移動平均線の計算と使い分けは移動平均線の記事、MACDを複数時間軸と組み合わせる設計はMACD×移動平均線×週足・日足の記事を参照してください。

役割条件例注文・行動失敗しやすい点
方向フィルター日足が上昇判定買い候補だけ探す色だけで即買い
入口トリガー反転+直近高値超え次足へ発注確定終値で同時約定
追随出口終値が下側帯割れ次足で縮小・撤退場中ヒゲで判定
再参入再反転+構造回復新しい買値で再計算以前の数量を流用
見送り短期間に複数反転0株取り返そうと倍率変更

架空例:確認直後は100株、翌日の窓上昇なら0株

口座資金100万円、1回の許容損失0.8%=8,000円、売買単位100株とします。日足Supertrendが下降から上昇へ反転し、確定終値は1,218円、現在の下側帯は1,174円でした。翌日の上限指値1,225円、線の6円下の1,168円を初期撤退候補とすると、1株リスクは57円です。

8,000÷57=140株なので、売買単位へ切り下げて100株、予定損失は5,700円です。指値に届かなければ未約定です。1,225円を超えて始まったからといって成行で追いません。翌日1,285円からしか買えないなら、同じ1,168円まで117円あり、8,000÷117=68株です。100株を買うと11,700円で予算を超えるため0株です。

その後、下側帯が1,174円、1,190円、1,210円へ上がれば、追随候補も上げられます。ただし帯が上がったから追加購入するのではありません。追加分は新しい買値と共通撤退価格で別に計算し、既存分と合算した予定損失を8,000円以内に保ちます。

項目確認直後翌日ギャップ上昇
想定買値1,225円1,285円
初期撤退候補1,168円1,168円
1株リスク57円117円
理論数量140株68株
採用数量100株0株
予定損失5,700円0円
判断条件付き買い候補最小単元で予算超過
Supertrend反転後の買値と撤退価格から100株と0株を分ける資金管理図。
色が同じでも実際の買値が変われば数量を再計算します。 図をタップすると拡大できます。

注文と撤退:確定後の次の取引時へ送る

日足終値で反転を確認した場合、その終値で同時に買えたことにしてはいけません。翌営業日の成行、上限指値、買いストップなどへ変換します。成行は執行を優先しますが価格を保証せず、指値は価格を制御しますが約定を保証しません。ストップ注文も到達後の執行価格が指定価格から離れる場合があります。

Investor.govは、成行注文は執行を優先するが価格は保証されず、指値は指定価格または有利な価格を狙うが未約定となり得ると説明しています。出典:Investor.gov「Types of Orders」(2026年9月25日確認)。日本の逆指値、呼値、売買単位、有効期限は利用する証券会社の現行仕様を確認します。

撤退をSupertrend線そのものへ置くと、翌バーで線が更新される点に注意します。「現在線の何円下へ逆指値」「終値が線を割れた次の寄付き」「直近安値と線の遠い方」など、執行可能な規則へ変換します。終値方式は場中ノイズを減らしますが、窓下落で損失が拡大します。

注文案発注時点利点主な弱点
翌日成行日足確定後参加を優先窓・滑り
上限指値確定後に上限設定最大買値を制御未約定
買いストップ確認高値超え上方向確認と連動飛び越し約定
押し目指値下側帯付近買値を抑える反転前に約定・機会損失
時間取消当日・数日で失効古いシグナルを残さない再設定が必要
撤退方式条件利点弱点
場中逆指値現在線-余裕早い損失限定を狙うヒゲ・滑り
終値割れ確定終値<下側帯未確定反転を無視窓で遅れる
構造安値押し安値-余裕価格構造を反映線から遠い場合
時間切れn本で高値更新なし資金拘束を管理期間検証が必要
段階縮小線割れで半分、構造割れで残り一括判断を分散管理複雑化

見送る条件:色が変わっても0株にする

最初の見送りは横ばいです。過去20本など事前に決めた区間で複数回反転し、高値・安値も更新しないなら、次の一回だけを特別扱いしません。第二は最小単元で損失予算を超える場合です。倍率を小さくして線を都合よく近づけず、買値が改善するまで待ちます。

第三はイベント直後です。決算、増資、TOB、指数入替などで窓が開くとATRと帯が急変します。通常期の設定をそのまま使わず、イベントを対象外にするか別戦略として検証します。第四は低流動性です。表示された線の価格に注文があっても、板が薄ければ想定数量を約定できません。

日本株には基準値段に応じた一日の制限値幅があります。ストップ高・ストップ安、売買停止、特別気配では、Supertrend線の価格で撤退できない可能性があります。制度の現行表は日本取引所グループ「制限値幅」で確認します(2026年9月25日確認)。

見送り条件理由再検討
短期間に反転連発方向の優位がないレンジ離脱後
最小単元で予算超過数量調整不能買値・否定価格の改善後
決算等の直後ATRが急変別設定を検証後
低流動性・広い気配理想価格で約定しにくい売買代金・板改善後
価格制限付近撤退不能・未約定通常取引へ復帰後
線が抵抗直下上値余地不足抵抗の終値突破後

バックテスト:再描画より時系列のずれを疑う

Supertrendの標準計算は過去の確定した高値・安値・終値と前バーの帯から順方向に計算します。将来の価格で過去の線を書き換える設計ではありません。ただし未確定足では現在値、高値、安値が変わるため表示も変わります。「再描画した」と感じたら、まず未確定バーを記録していないか、別時間軸のバー確定時刻がずれていないかを確認します。

検証ではTR、ATR、基本帯、確定帯、方向を各バーに保存します。シグナルは終値確定後、注文は次のバー以降です。翌バー始値が撤退を飛び越えたら、指定価格で約定したことにせず、実際に利用できる不利な価格へ滑らせます。上場廃止、売買停止、値幅制限、分割・併合を含めます。

期間と倍率を大量に試して最良組合せだけを採用すると過剰適合します。候補を事前に少数へ絞り、設計期間、検証期間、最後の未見期間を分けます。上昇だけ、下降だけ、横ばい、急変後で成績を分解し、全期間の平均だけで弱点を隠しません。

評価は勝率だけでなく、平均利益、平均損失、期待値、最大ドローダウン、反転回数、保有時間、未約定率、撤退超過損失を確認します。入口専用、出口専用、方向フィルター専用を別々に比較します。

検証工程正しい時系列避ける誤り
ATR更新当該バー確定後途中の最終高安を先取り
帯更新前バー帯と前終値から現在基準帯だけを使用
反転判定確定終値で比較場中の色を確定扱い
注文次バー以降反転終値で同時約定
撤退注文仕様と窓を反映線価格で必ず約定
数量実買値候補で再計算シグナル時の数量を固定
銘柄集合廃止・停止を含む生存銘柄だけ
評価指標式・集計確認する失敗
期待値勝率×平均利益-敗率×平均損失高勝率でも損大利小
最大DD資産曲線の最大下落反転連発への耐性
平均反転間隔反転間のバー数横ばいで短縮
未約定率未約定÷全注文指値が非現実的
撤退超過実約定-予定撤退窓・滑りの過小評価
保有時間入口から出口まで資金拘束
0株率予算超過・見送り÷候補売買単位との不整合

実践チェックリスト

時点確認保存する値
設定前足種・期間・倍率・ATR方式パラメータと版
計算TR・ATR・基本帯・確定帯各中間値
環境上位足・高値安値・支持抵抗方向と節目
反転終値で帯を越えたか確定時刻・価格
注文成行・指値・ストップ上限・有効期限
撤退線・構造・時間切れ否定価格
数量許容損失÷1株リスク単元切下げ
見送り横ばい・窓・流動性・制限0株の理由
終了後実約定・滑り・反転回数ルール逸脱

まとめ:色ではなく、計算・確定・数量を使う

Supertrendは、HL2±倍率×ATRで基準帯を作り、前バーの確定帯と前終値を使って帯を引き継ぎ、終値が反対帯を越えたときに方向を反転させます。一本の線に見えても、TR、ATR、上下の基準帯、確定帯、状態判定という段階があります。

期間を短くすれば直近変動への反応が速く、長くすれば滑らかになります。倍率を小さくすれば帯が近く反転が増えやすく、大きくすれば帯が遠く数量を減らす必要があります。最適な設定は銘柄や時間軸で固定的に決まるものではなく、役割と保有期間から少数候補を検証します。

実売買では、確定終値で反転を確認し、次の取引時へ注文します。上昇判定は買いの許可、下降反転は出口候補など役割を分けます。架空例では1,225円なら100株でも、1,285円へ窓を開ければ0株でした。同じ色でも買値と否定価格が変われば、数量も変わります。私なら、色の分かりやすさに頼る前に、その反転が早すぎる損切りを減らすのか、むしろ増やすのかを記録します。見えやすい表示と、自分が使える判断は分けて確かめたいと思います。

横ばいの反転連発、イベント直後のATR急拡大、低流動性、価格制限付近、最小単元で予算超過なら見送ります。検証では中間値を保存し、未確定足、同時約定、理想的なストップ約定、過剰なパラメータ探索を排除します。

関連解説:ATR・ATR%、移動平均線、MACD、出口戦略・資金管理。

資料確認・更新日:2026年9月25日。図表・数値例は当ブログ作成です。

免責事項
本記事は情報提供を目的とし、特定銘柄、売買手法、金融商品を推奨するものではありません。Supertrend、ATR、トレンド判定、支持・抵抗は将来の値動きや利益を保証しません。急変、未約定、売買停止、価格制限、窓開けにより想定以上の損失が生じる場合があります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は、本文中に示した日付時点の決算短信・会社のIR資料などの公開情報に基づきます。最新の情報は各社の開示でご確認ください。

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Supertrend。色だけで飛びつかない。右に成人女性を配した記事カバー。

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