10倍株を探すAIプロンプト|売上成長型の条件とシステムサポートHDの抽出例

10倍株を探すAI・売上成長型プロンプト

株式投資で大きなリターンを得て、老後をのんびり過ごしたい。だから「10倍株」という言葉には目が向きますが、AIにそう尋ねるだけで未来の勝ち株が分かるなら苦労はしません。今回は売上成長を入口に、資料を確かめながら候補を絞るプロンプトを試しました。夜な夜な調べる時間を、少しでも次につながるものにしたいと思ったからです。

実際の検証では、システムサポートホールディングス(4396)、ヌーラボ(5033)、アイビス(9343)の3社を対象にしました。決算資料と株価を照合した結果、今回の売上成長条件を通過したのはシステムサポートホールディングス(4396)です。

システムサポートHDが通過したのは、今回の売上成長条件です。10倍になると分かったわけではありません。ここから調べたい会社が一社残った、と受け止めています。AIの推薦文を読むだけで終わらず、同じ資料でどこまで判定を確かめられるか、その先にどんな疑問が残るかを見ていきます。

目次

このプロンプトで探す企業は何か

この方法では、直近通期の売上高が前年より15%以上増え、営業黒字で、次期の会社予想でも10%以上の売上成長と営業黒字が見込まれる企業を探します。過去の成長だけでなく、会社が公表する次の計画も確認するのが特徴です。業績の一時的な回復だけで数値が跳ねた企業は、通過後の調査で見分けます。

利益率の急改善を優先する方法とは違い、まず販売規模が広がっている企業を拾います。小さな企業に限定する方法とも違い、時価総額を必須の通過条件にはしません。時価総額やPERは、企業が見つかった後に価格と成長余地を考えるための補助項目です。この記事の実行例でも、条件を満たした会社のPERが低いことを後から合格理由に追加していません。

売上成長は比較的分かりやすい入口ですが、買収で売上が増えた場合も、新しい契約が増えた場合も、値上げした場合も同じ増収率になります。そのため、抽出後には成長の内訳を調べる必要があります。売上増が利益や現金につながるかを確認しないまま、成長率だけで購入すると、資金調達や採算悪化の影響を見落としやすくなります。

売上成長型の調査で成長理由・利益と現金・仮説を確認する説明イラスト
売上だけでなく利益・現金と成長の持続性を確認します。生成イラストです。

抽出条件を先に固定する

項目必須条件判定で気をつける点
直近通期の売上高前年比15%以上増加同じ連結範囲・会計期間の比較か確認します
直近通期の営業利益黒字特別利益で最終利益だけが黒字になった会社は代用しません
次期会社予想の売上高前期比10%以上増加会社予想がない場合は保留とします
次期会社予想の営業利益黒字アナリスト予想で会社予想を埋めません
データの確認公表資料と対象期間を特定不明な項目がある企業は通過にしません
時価総額・PER参考表示必須条件にはせず、取得できなければ未確認と表示します

15%や10%という境界は、将来の株価を保証する科学的な線ではありません。候補を絞るために、この記事で事前に設定した基準です。実行して候補が少なかったからといって、その場で10%を7%に緩めると、結果に合わせて条件を変更することになります。条件を変更する場合は、別の実行として元の条件と変更理由を記録します。

赤字から黒字への転換企業は、この入口では拾いにくい場合があります。設立直後の会社や、会社が業績予想を開示しない会社も、確認保留になります。それらが悪い会社だという意味ではありません。この方法で比較できる材料が不足しているという扱いです。入口に向かない企業を、AIの想像で無理に採用しないことを優先します。

コピーして使えるプロンプト全文

以下がこの記事の1本のプロンプトです。対象範囲と基準日だけを希望に合わせて変更してください。確認できる対象数を超える場合は、AIに分割実行させて実行済み企業と未実行企業を記録させます。表に載った社数と、実際に資料を確認した社数が一致するようにします。

本記事の抽出例は2026年9月30日を基準に、システムサポートHD・ヌーラボ・アイビスの3社で検証しています。市場全体を調べた結果ではありません。

あなたは個人投資家のための日本株調査担当です。
売上成長を入口に、将来の大幅成長を検討する候補をスクリーニングしてください。
10倍の株価上昇を予測・保証したり、購入を推奨したりする依頼ではありません。

【実行設定】
データ基準日:実行する日付を明記してください。
対象範囲:日本の上場企業。利用できるデータと確認可能な件数を先に説明してください。
まず再現例を試す場合は、4396 システムサポートホールディングス、5033 ヌーラボ、9343 アイビスの3社だけを対象にしてください。
実際に確認した対象リスト、確認件数、未実行の対象、取得できなかった資料を必ず報告してください。
日本株全体を確認していない場合は「全上場企業から抽出」と書かないでください。

【固定する通過条件】
1. 基準日までに公表された直近通期実績の売上高が、前年同期比15%以上増加している。
2. その直近通期実績の営業利益がプラスである。
3. 基準日までに公表された次期通期の会社予想売上高が、直近通期実績比10%以上増加している。
4. その次期会社予想の営業利益がプラスである。
5. 1〜4の数値、対象期間、公表日、出典を確認できる。
時価総額やPERは補助項目であり、通過条件に追加しないでください。
候補がゼロでも条件を勝手に緩めないでください。

【資料の優先順位と計算】
決算短信、有価証券報告書、企業IRの業績予想・予想修正を優先してください。
株価は日付付きの市場データを確認してください。取引時間中と終値を区別してください。
増収率=当期売上高÷前期売上高−1。営業利益率=営業利益÷売上高。
数値の単位、連結・単体、決算期、会計基準を明記してください。
会社が開示した増減率と丸めた数値からの計算に差がある場合は説明してください。
持株会社化、買収、決算期変更で比較可能性が低い場合は理由を記載してください。
最新の業績予想修正を確認できない場合は、その確認が不足していると明示してください。
予想EPSと株価が確認できる場合だけ予想PERを計算してください。
株式分割前後のEPSと株価を混ぜないでください。

【禁止事項】
数字、出典URL、公表日、顧客数、契約継続率を作らないでください。
データ不明をゼロとして処理しないでください。未確認は「保留」としてください。
アナリスト予想を会社予想と表示しないでください。
古い情報しか取得できない場合は、現在の候補と断定しないでください。
インターネットや資料にアクセスできない場合は、銘柄を推測せず、必要資料の一覧と空欄の判定表だけを返してください。

【出力】
A. 基準日、対象範囲、実行件数、資料取得の限界。
B. 実際に通過した銘柄名・証券コード。通過がなければ「通過なし」。
C. 各対象の通過・除外・保留の表。
表には直近通期の売上高・増収率・営業利益、次期会社予想の売上高・増収率・営業利益、対象期、判断理由を掲載してください。
D. 通過銘柄の補助表。株価と日付、時価総額、予想EPS、予想PER、営業利益率、取得できた営業キャッシュフローを示してください。
E. 銘柄ごとの一次資料URL、資料名、公表日、該当ページまたは掲載箇所。
F. 成長の理由を、確認された事実・会社の計画・調査者の仮説に分けて説明してください。
買収依存、利益率低下、資金不足、株式希薄化、顧客集中などの反証材料も確認してください。
G. 10倍を考えるための追加調査。期間別の必要成長率と、EPS成長・PER変化・株式数の影響を説明してください。
H. 個人投資家が次に確認する資料と、候補を外す条件を具体的に示してください。
表に不明項目があれば省略せず「未確認」と残してください。
最後に、通過は調査候補の選定であって将来の株価上昇の保証ではないと明記してください。

現時点の実行結果:システムサポートHDを抽出

検証のデータ基準日は2026年9月30日です。市場データは同日の終値、企業業績は基準日までに確認できた公表資料を使用しています。記事公開時刻とデータ基準日は同じ意味ではありません。読者が後日実行する場合は、株価だけでなく決算や予想修正も更新してください。

検証した銘柄今回の判定判定理由
システムサポートホールディングス(4396)通過直近通期増収率15.4%、営業黒字、次期会社予想増収率11.7%、営業黒字を確認しました
ヌーラボ(5033)除外2027年3月期会社予想の増収率7.7%が、次期10%以上の条件を満たしません
アイビス(9343)除外2026年12月期会社予想の増収率9.0%が、次期10%以上の条件を満たしません

この判定は、ヌーラボやアイビスの事業を否定するものではありません。四半期の増収率が高くても、ここでは通期の会社予想で判断します。異なる期間の成長率を都合よく入れ替えると、同じプロンプトで比較しているように見えて、実際には企業ごとに条件が違ってしまいます。

システムサポートHDの確認値

確認項目実績・予想値対象期間・注意点
売上高310億9,100万円、前年比15.4%増2026年6月期の連結通期実績
営業利益29億6,600万円、前年比33.7%増同通期実績
営業利益率約9.54%百万円単位の公表値から計算しました
次期売上高347億2,200万円、前期比11.7%増2027年6月期の会社予想
次期営業利益34億1,200万円、前期比15.0%増同会社予想
次期予想EPS104.63円会社資料の分割調整後の値を使用しました
営業キャッシュフロー23億6,200万円2026年6月期実績
株価1,323円2026年9月30日終値
時価総額約275.2億円株価×市場データの発行済株式数2,080万株で計算しました
予想PER約12.64倍1,323円÷会社予想EPS104.63円。利益予想の達成は未確定です

業績の確認元は企業IRの業績サマリーと2026年6月期決算短信です。市場データは日付付きの株価履歴と銘柄情報を照合しました。PERを計算する際は、市場サイトに表示された別のEPSをそのまま使わず、この記事で採用した会社予想EPSを示しています。分子と分母を読者が追えるようにするためです。

通過後に読むべき反証材料

会社の業績サマリーでは、クラウドインテグレーション事業の売上高が117億3,300万円、前年比20.7%増と説明されています。一方、システムインテグレーション事業にはM&Aや大型案件の寄与が記載されています。全社の増収をすべて既存事業の自然な成長と扱わず、買収と既存顧客の拡大を分けて調べます。また、アウトソーシング事業は増収でもセグメント利益が減っています。全事業が同じ勢いで改善したわけではありません。

こうして事業別に読むと、全社の成長率だけでは見えなかった違いが出てきます。私には、強みをたくさん並べるより、この違いの方が次の調べ物につながります。どの商売が伸び、どの商売では採算が追い付いていないのか。そこを一つでも言葉にしておけば、次の決算で同じ問いを確かめられます。資料で事実が増えても、需要が続くかはまだ仮説です。

気になったのは、次期の増収率予想11.7%が直近実績15.4%より低いことでした。条件には合っていますが、成長が加速する計画ではありません。売上の拡大を続けながら成長速度は落ちる。この違いをどう受け止めるかが、通過した後の調査になりそうです。

また、営業利益29億6,600万円に対して営業キャッシュフローは23億6,200万円です。この2つは計算の対象が違うので、単純に一致しないことを問題視する必要はありません。ただし、売掛金、契約資産、税金などで差が生じている理由は確認したい項目です。売上成長が続いても、現金回収が遅れれば運転資金が必要になります。

私なら、まず増収の理由を読み、次に事業別の採算、その後に人員や外注費など成長に必要な費用を見ます。売上が伸びても、それを作る費用が同じように増えれば残る利益は変わります。伸びた事業の利益を別の事業が打ち消していることもあります。良い数字の理由が、翌期にも続くものなのか、一度限りなのかを分けておきたいです。

受注や契約の増加を示す資料が確認できない場合は、「需要が急増している」と断定しません。経営者が強気な見通しを示した場合も、それは会社の説明です。将来の需要が実際に続くかという調査者の判断とは区別します。プロンプトに事実・計画・仮説を分ける指定を入れたのは、この混同を減らすためです。

10倍に必要な成長を逆算する

株価が10倍になるには、時間が必要です。配当を含めない単純な株価倍率として、10倍に到達するまでの年率複利成長率を逆算すると、5年で約58.5%、10年で約25.9%、15年で約16.6%、20年で約12.2%になります。毎年同じ速度で成長するという仮定の計算であり、企業の予想ではありません。

株価10倍までの年数と必要な年平均成長率
10倍までの年数から逆算した計算例です。達成可能性を示しません。

売上が毎年10%伸びても、利益率が下がったり、株式数が増えたりすれば、1株利益は同じ速度で増えません。逆に、売上成長に利益率改善が重なれば、1株利益が売上より速く伸びる場合があります。だからこそ、このプロンプトは売上を入口にしながら、通過後に利益とキャッシュフローを読む構造になっています。

株価をEPS×PERと考えると、EPSが5倍、PERが2倍なら株価は計算上10倍です。しかし、PERが2倍になる前提は、市場の評価が今より大きく高まるという仮説です。業績の実績と同じ確かさでは扱えません。EPSが5倍でもPERが半分になると、株価は2.5倍にとどまります。成長企業でも購入時の価格が結果を左右します。

株価10倍に必要なEPSとPERの倍率
正のEPSにおける単純関係です。企業の株価予想ではありません。

1,323円を単純に10倍した13,230円は、目標株価ではありません。株式分割や配当、将来の資金調達も考慮していない掛け算です。この数字を値上がりの予想として掲載すると、スクリーニングと株価予測を混同します。本記事の候補選定は、そのような予想を行う手前の調査です。

調査候補を売買判断につなげる順序

通過した日にすぐ買う必要はありません。まず、自分の資産の中でこの種の個別株に使える金額を決めます。生活費や近い将来に使う資金と、長期で価格変動を受け入れられる資金を分けてください。その上で、決算の見方と売買ルールを別々に記録します。

判断する段階確認する内容見送る例
事業の理解誰が何に対価を払うか、成長に必要な費用は何か売上成長の理由を自分の言葉で説明できません
数字の持続性成長率、利益率、現金回収、予想修正通過条件が最新資料で崩れています
価格予想達成時と未達時のEPS・PERの組合せ楽観的な評価上昇がないと投資の理由が成り立ちません
保有量許容損失、他の保有銘柄との集中1社の不調で生活資金に影響します
見直し次の決算日、反証条件、記録の更新下落のたびに仮説を都合よく書き換えています

売却条件は「株価が少し下がったら」だけでは不足します。成長の理由が崩れたときにどう判断するかを決めておくと、長期保有が単なる放置になりにくくなります。たとえば会社予想の引下げ、成長事業の採算悪化、継続的な現金流出などについて、追加調査するのか、保有量を減らすのかを事前に考えます。

一方、価格面の損失制限を使うなら、保有量と損切り幅を一緒に設計します。長期成長の仮説があることと、大きな損失を無制限に受け入れることは同じではありません。具体的な数量の考え方は、損切り幅と株数を決める記事で確認できます。

更新して使うための実行記録

このプロンプトを継続利用する場合は、基準日、条件、対象、出典、結果の5つを保存します。翌四半期に同じ条件で実行し、通過した企業と外れた企業を比べると、候補一覧がなぜ変わったかを追いやすくなります。条件変更と業績変化を一緒にしてしまうと、スクリーニングの有効性を評価しにくくなります。

全上場企業の最新データを取得できる環境がない場合は、無理に全体検索をさせず、読者が持っている銘柄リストを投入します。その場合も「入力した銘柄の中での抽出」です。AIが広い範囲を見たように書いても、確認済み一覧が出ないなら、実行範囲を再質問してください。

今回、売上成長型ではシステムサポートHDが残りました。一方、成長速度や事業別の採算という問いも見つかりました。この二つをセットで記録するのが、私には大事だと思えます。次に実行して0件になっても、条件に合わないのか、資料が取れないのか、対象が狭いのかを分けます。AIに頼りたいのは、もっともらしい推薦より、自分の調べ物を確かな形で進める手助けです。

関連記事と確認資料

入口の違う調査方法は、利益改善型のプロンプトと小型優良企業型のプロンプトでも紹介しています。条件が違えば同じ会社の判定が変わるため、通過数を競うのではなく、何を入口にしているかを比べてください。

企業自体の詳しい比較は、システムサポートHD・ヌーラボ・アイビスの既存スクリーニングレポートにまとめています。本記事は、売上成長型の1つのプロンプトと、その実行結果に重点を置いています。株価が上がった後の退出設計は、利確・撤退の考え方も参考になります。

主な確認資料は、システムサポートHDの業績サマリー、2026年6月期決算短信、ヌーラボの2027年3月期第1四半期決算短信、アイビスの2026年12月期中間期決算短信です。ヌーラボとアイビスの通期予想は各短信の予想欄で確認しました。

市場データは4396の株価履歴、4396の銘柄情報、5033の銘柄情報、9343の銘柄情報を参照しました。掲載数値の基準日は2026年9月30日です。公表資料の修正や価格変動があれば判定は変わります。原本で確認できない追加情報は掲載していません。

免責事項

本記事は個人投資家向けの一般的な情報提供です。条件・指標・候補は将来の利益や株価上昇を保証しません。特定の売買を勧誘するものではなく、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載の数値は、本文中に示した日付時点の決算短信・会社のIR資料などの公開情報に基づきます。最新の情報は各社の開示でご確認ください。

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