バンク・オブ・イノベーション(4393)は化けるか?新作大型RPGに賭ける高収益ゲーム株を一次資料で検証

バンク・オブ・イノベーション(4393)の株価分析|億り人研究所

副題:会社が掲げるのは「予想」ではなく「目標」。その目標と、開示された数字の距離を測る

スマホゲームのバンク・オブ・イノベーション(4393、東証グロース)は、いま「次の一手」を待っている会社です。屋台骨は『メメントモリ』ただ一本。そこに、リリース30日で全世界課金100〜200億円という野心的な数字を掲げる新作大型RPGが控えています。株価は約5,000円、時価総額は約200億円(2026年6月上旬時点)。既存事業だけで見ればPERは約15倍で、割高でも割安でもない、というのが出発点です。

この記事の方針は、いつもどおりです。報道や思惑をなぞるのではなく、決算短信・決算説明資料といった一次資料ベースで、見えている情報を整理します。買い煽りはしませんし、提灯記事にもしません。値動きは事実として解説しますが、売買の推奨はしません。

そして全体を貫く軸を一つ置きます。会社が掲げる「目標」と、実際に開示された「数字」の距離です。この銘柄でいちばん大事な区別は、新作の「30日で課金100〜200億円」が業績予想でも実績でもなく、会社の開発目標だという点にあります。会社自身が「実際の結果は大きく異なる可能性があります」と注記しています。この距離を測り続けることが、この株と付き合ううえでの背骨になります。

目次

どんな会社か——「メメントモリ一本足」の高収益・無借金ベンチャー

まず輪郭から。バンク・オブ・イノベーション(以下BOI)は、独自デザインの2Dキャラクターを軸にしたRPGに強みを持つスマホゲーム会社です。決算期は9月末。代表は創業者の樋口智裕氏で、同氏が発行済株式の約43.85%を握る、創業者支配色の濃い会社です。

事業の中身は、実質的に『メメントモリ』一本に集約されています。2022年10月にリリースされた美少女×ダークファンタジーのRPGで、売上の9割超がこのタイトル中心の単一セグメントです。ほかに子会社が『恋庭』などの非ゲーム事業を手がけていますが、後述するとおり、こちらは現状むしろ赤字部門です。

つまりBOIは、「一本の大ヒットで稼ぎ、その利益を次の大型タイトルに注ぎ込む」という、典型的なヒット依存型のゲーム会社です。だからこそ、新作の成否が企業価値を大きく振れさせる構造になっています。

いま株価に乗っているもの——5,000円・200億円・PER15倍の現在地

現在地を数字で押さえます。直近終値は4,975円(2026年6月10日、前日比マイナス1.49%)、時価総額は約200億円、発行済株式数は約400万株、PERは約15倍、PBRは約3倍です。2026年1月に付けた半年の戻り高値6,780円からは約27%下の水準で、足元は5,000円を挟んだもみ合いに収束しています。既存のメメントモリ事業の収益力から見れば、PER15倍は飛び抜けて割高というわけではありません。一方で、構造的に割安だから買われている、という株でもありません。

📖 あわせて読みたい
IRBANK|バンク・オブ・イノベーション(4393)株価指標・適時開示

では、この株価に乗っているものは何か。答えははっきりしています。新作大型RPGという、単一のカタリストへの先回りです。既存事業のバリュエーションに、新作が当たったときの期待が上乗せされています。逆に言えば、その期待が剥がれれば既存事業の評価まで戻りうる、ということでもあります。

この記事では、まず「数字(既存事業の実態)」を固め、次に「物語(新作の目標)」を分解し、最後にその二つの距離から株価がどう動きうるかを考えます。

数字の現在地①——減収だが増益、財務は文句なしに盤石

業績:広告費を絞って利益を出している局面

直近の業績は、ひと言でいえば「減収だが増益」です。

業績の現在地
  • FY25(2025年9月期):売上123.66億円(前期比9.2%減)、営業利益21.54億円(同62.0%増)、経常利益21.85億円(同60.4%増)、純利益13.51億円(同50.9%増)。
  • FY26上期(中間):売上61.72億円(前年同期比6.26%減)、中間純利益8.27億円(同74.11%増)。1-3月期は経常2.8倍増益。

📖 あわせて読みたい
バンク・オブ・イノベーション IR|決算説明資料

メメントモリの経年減衰で売上は2期連続の減収ですが、広告宣伝費を抑えることで、減収下でも大幅な増益を実現しています。新作のリリース前で大型のマーケティング投資を控えている、いわば「守りで利益を出しています」局面です。裏を返すと、新作を本格展開する局面では広告費が一気に膨らみ、利益が先行して圧縮される可能性がある、ということでもあります。

通期予想を「出さない」会社

スイングで触る人が押さえておくべき特徴が一つあります。BOIは通期の業績予想を開示しない方針を続けています。「業界の変化が激しく、機動的な投資判断を行う」ことを理由に、FY25・FY26の本決算(2025年11月14日)でも通期見通しを示さず、配当も未定としました。

これは何を意味するか。「会社の業績予想の上方修正」という、わかりやすい株価カタリストが期待しにくい、ということです。材料になるのは四半期の実績と、新作に関する適時開示(IR)が中心になります。ガイダンス修正ではなく、実数とニュースで動く銘柄だと理解しておくのが実務的です。

財務:ネットキャッシュ51億・実質無借金、そして「開発費の即時費用化」

財務は、はっきり言って盤石です。FY26の1Q末時点でネットキャッシュ51.48億円、自己資本比率76.3%、有利子負債はほぼゼロの実質無借金。新作がこけても会社が傾く、という財務リスクは小さい会社です。

ここで一つ、地味ですが重要な会計の話をします。BOIは新作の開発費を資産計上せず、全額をその期の費用として即時に落としています(保守的な処理)。FY24の研究開発費は8.74億円と過去最高でした。

この処理には表と裏があります。表側のリスクは、新作のリリース前は、売上が立たないまま開発費だけが費用計上されるため、一時的に赤字へ振れる余地があること。裏側のメリットは、リリース後は開発費の償却負担が残らないため、ヒットすれば利益が一気に出やすい構造になること。新作の損益を読むときは、この「リリース前は重く、リリース後は軽い」という非対称を頭に入れておく必要があります。

数字の現在地②——メメントモリの経年減衰と「10年ロングヒット」

屋台骨のメメントモリは、いまどうなっているのか。

リリース時の実績は、30日で全世界課金55億円、その後も全世界の月額課金高10億円以上を1年4ヶ月にわたって維持、という大ヒットでした。足元では、第三者によるセルラン推計ベースで月次2〜6億円程度、国内セルランは40〜80位圏で安定しています(これは会社開示の正確な課金額ではなく、あくまで推計です)。

注目したいのは、減衰の「速度」です。リリースから3年以上が経ち、周年施策などで直前四半期比の増収に転じる局面も出ており、落ち方は鈍化して安定収益源化しています。会社は「10年以上のロングヒット」を掲げて長期運営に力を入れています。

つまりメメントモリは、もはや急成長の源泉ではありませんが、年間120億円規模の売上を生み続けるキャッシュエンジンとして、新作開発のランウェイ(時間とお金)を支えている、という位置づけです。

物語の正体——新作大型RPGという単一カタリスト

ここからが、この株価に乗っている「物語」の本体です。

「目標」であって「予想」ではない、という大前提

会社が新作大型RPGについて掲げている数字は、次のとおりです。

  • リリース30日で全世界課金100〜200億円(メメントモリの2〜4倍)
  • その後、全世界の月額課金高40億円以上を1年以上維持
  • リリース1年後までの累計広告宣伝費は売上高の30%程度

📖 あわせて読みたい
gamebiz|新作大型RPGの数値目標とメメントモリ実績の比較

メメントモリの30日55億円・月10億円を、課金で2〜4倍に引き上げる計画です。きわめて野心的、というのが率直な評価です。

ただし、ここを絶対に取り違えてはいけません。これは会社の「開発目標」であって、業績予想でも実績でもありません。会社自身が「実際の結果は大きく異なる可能性があります」と明記しています。本記事の軸である「目標と数字の距離」が、いちばん大きく開いているのが、まさにこの新作の数字です。

事前登録500万人=メメントモリの4倍というハードル

目標の高さは、事前登録の目線にも表れています。会社が掲げる事前登録500万人は、メメントモリの実績123万人の約4倍です。モバイルRPGのヒットは確率事象であり、この水準は相応に高いハードルだと見ておくのが冷静でしょう。

タイトルも時期も未公表、「品質最優先・期限を設けない」

そして、最大の不確実性がここです。新作大型RPG(オリジナルIPと見られる第2弾)は本開発中で、第3弾は企画中。ですが、タイトル名もリリース時期も、直近の決算説明資料(2026年5月時点)でも非公開のままです。別途、他社IPをベースにしたゲームの開発契約も結んでいますが、こちらのリリースは数年後の見込みです。

📖 あわせて読みたい
gamebiz|新作の開発状況(タイトル・時期は非公開)

会社は「品質を最優先し、開発期限を設けない」方針を明言しています。クオリティへのこだわりは強みである一方、投資家から見れば、リリース時期の確度が依然として低いことを意味します。「いつ出るか分からない大型カタリスト」を待つ、というのがこの株のポジションの本質です。

「目標」が数字になったら、どこまで届くのか(条件付き算術)

では、仮に会社目標がおおむね実現したら、業績はどこまで届くのか。ここは予想ではなく、会社が開示した損益構造を機械的に当てはめた、前提つきの算術として示します。

会社が示す損益構造

会社の決算資料から読み取れる損益構造は、おおむね次のとおりです。

会社が示す損益構造
  • 課金高から消費税を控除した額を売上に計上
  • 変動費率は約55%(プラットフォーム手数料約25%+広告宣伝費。新作リリース前は広告20%想定)、限界利益率は約45%
  • 固定費は年43億円程度
  • 損益分岐点は売上78億円程度/年(広告費率20%前提)

会社はイメージとして「売上240億円→営業利益65億円(利益率27%)」「売上600億円→営業利益227億円(利益率38%)」という損益構造を例示しています(あくまでイメージであり、予想ではありません)。

会社目標が実現した場合の射程

会社目標(月40億円の課金が1年継続なら年間課金高は約480億円)に、この損益構造を機械的に当てはめると、限界利益率45%・固定費43億円から、営業利益はおおむね170億円規模という計算になります。ただし新作展開期は広告費率が30%へ上がるため、初年度は広告先行で利益が圧縮されます。会社例示の「240億円→65億円」と「600億円→227億円」の中間あたり、というイメージです。

保守的にレンジで置くと、初年度売上200〜400億円・営業利益55〜130億円程度が、会社目標が概ね実現した場合の射程になります。この利益水準にゲーム成長株のPERレンジ(成長局面で15〜25倍程度)を当てると、時価総額は数百億円から1,000億円超まで幅広く振れ、2022年に記録したピーク時価総額651億円の更新も、算術上はありえます。

繰り返しますが、これは「目標が実現した場合」の算術であって、実現確率を織り込んだ期待値ではありません。現時点でこのフルバリュエーションを株価に織り込むのは、明らかに前のめりです。

株価はどう動きうるか——3つのカタリストと「思惑の賞味期限」

ここからは、何が株価を押し引きするのか、その構造の話です。予想ではありません。

メメントモリ・バブルの教訓

いちばんの教科書は、BOI自身の過去にあります。メメントモリのとき、株価は2022年10月18日の安値2,822円から、11月1日の高値16,300円まで、わずか2週間で約5.8倍に跳ね上がりました。

重要なのは、その急騰の「タイミング」です。上昇の大部分は、事前登録123万人突破で思惑が高まり、リリース直後にセルラン1位・課金速報(6日で18億円、24日で48億円)という早期の実数が出た局面に集中していました。そして、1Q決算(売上83.68億円)で業績の実態がきちんと確認されたときには、株価はすでに高値から反落していました。思惑のピークは「リリース直後〜課金速報」で、決算での実数確認はむしろ材料出尽くしのタイミングだったのです。

ここから現在の高値16,300円→約5,000円(高値比マイナス約69%)まで、長い調整が続いています。ゲーム株の思惑は、上がるときも速いが、剥がれるときも速いです。これがメメントモリが残した教訓です。

3つのカタリスト

新作についても、株価を動かすイベントは大きく3つに整理できます。

3つのカタリスト
  • カタリスト1:タイトル名の発表・事前登録の開始(適時開示)
  • カタリスト2:リリース日の確定
  • カタリスト3:リリース直後の課金速報・セルラン

過去のパターンに照らせば、思惑での上昇は早い段階ほど取りやすく、実数が目標に届かなければ急反落しやすい、という非対称があります。各イベントが目標線を上回るか下回るかで、評価が段階的に切り上がる(あるいは切り下がる)構造です。

類似事例(ガンホー・ミクシィ)は「結果論」

ゲームの一本ヒットがどこまで時価総額を押し上げうるか、という上限イメージとして、よく引かれるのがガンホー(パズドラ)とミクシィ(モンスト)です。ガンホーは2013年に時価総額が初の1兆円台に乗り、株価は約11ヶ月で約100倍。ミクシィもモンストで2014年単年に株価が約7.8倍になりました。いずれも「リリース→セルラン上位→四半期決算で実数確認」のサイクルで、評価が段階的に切り上がりました。

ただし、これらはすべて結果論であり、再現性が保証されているわけではありません。同じだけの大ヒットが新作で起きる保証はどこにもない、という前提で眺める数字です。

チャートと出来高の現在地——高値圏から約27%下、5,000円で底固めか下降継続か

ここで、足元のチャートと出来高を客観的に整理しておきます(株価・出来高は2026年6月10日時点)。

この半年の値動きは、「12月の高値圏 → ジリ下げ → 安値圏でのもみ合い」という、下降から横ばいへ移行する形です。

  • 2025年12月初旬:6,300〜6,650円のレンジが直近の高値圏。
  • 2026年1月16日:6,780円。これが半年の戻り天井圏。
  • 2月以降に水準を切り下げ:2月13日にマイナス5.41%、2月24日にマイナス7.16%と、節目で大きく下げ、6,000円台から5,000円台へ。
  • 3〜4月:4,750〜5,400円のレンジ。3月23日に4,750円の安値
  • 5〜6月:5,000円前後のもみ合いが続き、6月10日は終値4,975円(高値5,050/安値4,915)。

つまり、1月の高値6,780円からは大きく下げたあと、足元は5,000円前後で下げ止まり感のあるレンジに入っています。出来高も雄弁です。高値圏だった12月〜1月は1日5万〜11万株が出ていましたが、足元は3万株前後まで縮小しています(6月10日の出来高は30,500株)。売買が枯れて、方向感の出にくい状態です。

価格の節目を地図として置くと、当面の心理的節目が5,000円、下値のメドが3月安値の4,750円付近、上値の抵抗が5,200〜5,400円のレンジ上限、という構図になります。これらは目標株価ではなく、売買が意識しやすい価格帯です。

評価が割れるのはここです。この5,000円のもみ合いを「新作を待つ間の底固め」と見るか、「戻りの鈍い下降継続の踊り場」と見るか。出来高が枯れているということは、裏を返せば、まだ次の物語が市場の主役になっていない、とも読めます。新作カタリストが点灯すれば薄商いゆえに跳ねやすく、逆にグロース株全体がリスクオフで売られる地合いでは、この水準も下に抜けやすい——薄い流動性は、上にも下にも振れを増幅します。

需給と下値——薄い流動性、信用買い長9.4倍、そして「投資単位引下げ」方針

需給面では、注意点が三つあります。

一つめは流動性の薄さです。BOIは出来高が概ね1日1万〜10万株程度の小型グロース株で、数万株の売買で株価が動きやすい銘柄です。前述のとおり足元の出来高は3万株前後まで縮んでおり、わずかな売買のかたよりで値が飛びやすい状態です。新作IRのようなニュースが出れば短期間で大きく動く一方、地合い悪化時の急落も招きやすい、という両面を持ちます。

二つめは信用の偏りです。信用買い残287,600株に対し売り残30,500株、信用倍率は9.43倍(2026年5月1日時点)と、大きく買い長に傾いています。これは上値での戻り売り圧力が厚いことを意味し、思惑が剥落した局面では、信用買いの投げが下落を加速させるリスクになります。

三つめは浮動株の薄さです。創業者が約43.85%を保有し、上位10株主で約65.66%を占めるため、市場に出回る株は限られます。買いが集まれば跳ねやすく、売りが出れば下げも急になりやすい、両刃の構造です。なお会社は「大きく攻めるフェーズでは新株発行による資金調達の可能性」に言及しており、新作前後の大型増資が将来の希薄化リスクとして残る点も頭の隅に置いておくべきです。

ここで、流動性にかかわる開示を一つ補足します。会社は2025年12月26日に「投資単位の引下げに関する考え方及び方針等について」を開示しています。これは将来的に株式分割などで最低投資金額を引き下げる可能性を示すもので、実施されれば個人投資家が買いやすくなり、流動性の改善につながりうる要素です。ただし現時点ではあくまで「方針」の開示であり、分割が決定・実施されたわけではありません。期待として先取りする話ではなく、頭の隅に置く項目です。

📖 あわせて読みたい
IRBANK|バンク・オブ・イノベーション(4393)適時開示一覧

下値のメドはどこか。二段構えで見ておくのが実務的です。テクニカルには、当面5,000円の心理的節目、その下に3月安値の4,750円付近が意識されます。ファンダ面では、新作が不発・延期となっても、既存メメントモリの収益(年間売上120億円規模)と無借金財務が支えになり、既存事業ベースの時価総額の目安は150〜250億円(株価に直すとおおむね3,800〜6,300円相当)です。足元の4,975円は、ちょうどこの支持帯の中ほどに位置しています。ただし、もし新作の思惑で大きく買い上がった局面から崩れる場合は、この下値帯まで削られる展開もありうる、ということです。

強気・弱気の整理

ここまでの材料を、フラットに両側に並べます。

強気材料
  • メメントモリという、年120億円規模を生む安定キャッシュエンジンと、ネットキャッシュ51億・実質無借金の盤石な財務。新作がこけても会社が傾くリスクは小さいです。
  • 開発費を即時費用化しているため、新作がヒットすれば償却負担なく利益が一気に出やすい構造。
  • 新作が当たったときの上値余地が非対称に大きい(時価総額200億円に対し、会社目標実現時の射程は数百億〜1,000億円超)。浮動株が薄く、思惑局面では跳ねやすいです。
  • 2025年12月に「投資単位の引下げ」方針を開示。将来的な株式分割などが実施されれば、個人の買いやすさと流動性が改善する余地(ただし現時点は方針段階)。
弱気材料
  • 新作の「30日課金100〜200億円」は会社の目標であって予想でも実績でもなく、タイトル名・リリース時期すら未公表。確度は依然として低いです。
  • 事前登録500万人はメメントモリの約4倍という高いハードル。モバイルRPGのヒットは確率事象。
  • 通期予想は非開示で、わかりやすい上方修正カタリストが乏しい。新作展開期は広告先行で初年度利益が圧縮されうる。
  • 信用買い長9.4倍で戻り売り・投げのリスク。新作不発・延期なら、既存事業価値(株価3,800〜6,300円相当)まで削られる展開もありうる。前回も高値から約69%下落した前例があります。
  • 流動性が薄く出来高は3万株前後まで縮小。値が飛びやすく、グロース株全体のリスクオフ局面では下に抜けやすいです。半年スパンのチャートは下降からの横ばいで、戻りは鈍いです。

結論——「目標」と「数字」の距離を測り続ける

いまのBOIは、「構造的に割安だから買われている株」ではなく、「新作という単一カタリストの先回りで買われている株」です。

その物語の上限は確かに魅力的です。会社目標が実現すれば、ピーク時価総額の更新さえ算術上はありえます。財務も盤石で、下値には既存事業の価値という支えもあります。けれど、その目標と、いま開示されている数字との間には、まだ大きな距離があります。タイトルも、リリース時期も、決まっていないのですから。

そして過去のメメントモリが示したのは、ゲーム株の思惑は「タイトル発表〜リリース直後の課金速報」でピークを打ちやすく、決算での実数確認はむしろ出尽くしになりやすい、という非対称でした。早く乗るほどリターンもリスクも大きく、実数が目標に届かなければ反落も速いです。

だからこの株で大事なのは、会社の「目標」と開示された「数字」を峻別し、その距離が3つのカタリスト(タイトル・事前登録/リリース日/課金速報)でどう縮むのか、あるいは縮まないのかを、一つずつ確認していくことだと思います。物語に乗るにせよ、降りるにせよ、その距離を見ていれば、少なくとも「目標を予想と取り違える投資」からは一歩離れられるはずです。

※本セクションは広告(PR)を含みます。投資はご自身の判断と責任において行ってください。

📈 まずは証券口座を準備しようPR
ここまで読んでいただきありがとうございます。実際に投資を始める第一歩として、使いやすい証券口座を用意しておきましょう。
松井証券
手数料の安さと初心者サポートに定評。1日定額制で少額取引にも向いています。
▶ 松井証券の口座開設はこちら
DMM株
日本株・米国株・NISAを1つのアプリで完結。シンプルで使いやすい画面が魅力。
▶ DMM株の口座開設はこちら
TOSSY
アプリで完結&お得な特典あり。これから始める人にやさしい設計です。
▶ TOSSYの口座開設はこちら
※本記事にはプロモーションが含まれます。口座開設や取引はご自身の判断と責任で行ってください。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄・売買を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。将来の値動きや利益を保証するものではありません。

この銘柄を実際に取引するなら、手数料や取扱商品・ツールを比較して自分に合った証券口座を選びましょう。ネット証券は口座開設・維持費は無料で、少額から始められます。

⚠ 免責事項

本記事は公開情報をもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資を推奨するものではありません。記載した株価・指標等は執筆時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。適正株価や目標株価に類する記述は一定の前提に基づく参考値であり、将来の株価を保証するものではありません。投資の最終判断は、ご自身の責任において行ってください。

投資に役立つサービス(PR)

銘柄分析のあとは、手数料の安いネット証券で実際の取引を。

DMM 株ではじめる!株式取引!

プロが今、注目している銘柄もチェックしておきたい方へ。

株歴50年超のプロが今、買うべきと考える銘柄

個別株とは別に、NISAでコツコツ長期積立をしたい方に。

NISA・つみたてNISAなら ひふみ投信
バンク・オブ・イノベーション(4393)の株価分析|億り人研究所

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次