Ridge-i(5572)はどんな会社か
Ridge-i(リッジアイ/5572)は、AI(ディープラーニング)の開発を主力とする専門企業です。画像認識や衛星画像の解析、インフラ点検など、AIを実際の現場の課題解決に応用する「社会実装」を得意としています。
ごみ焼却施設の自動化や、衛星データを使った解析など、ユニークな実績を持つのが特徴です。2022年に新規上場した、比較的歴史の浅い小型のAI関連株です。
この記事では、株価2,718円・予想PER30倍超・PBR3.32倍という株価指標が何を意味するのかを、拡大する業績とあわせて、株価視点で整理していきます。
💡 まず押さえたいポイント
Ridge-i(リッジアイ/5572)は、AI(ディープラーニング)の開発を主力とする専門企業です。画像認識や衛星画像の解析、インフラ点検といった、AIを実際の社会課題に応用する「社会実装」に強みを持ちます。本記事では、M&Aを含めて拡大する業績と、予想PER30倍超・PBR3.3倍という成長株らしい株価指標を、株価視点で整理します。 本記事では株価2,718円、時価総額117億円、PER31.7倍、PBR3.32倍(いずれも2026年6月19日時点・株探調べ)を起点に、業績トレンドと株価水準を整理します。数値は執筆時点のものであり、最新の株価・指標はご自身でご確認ください。
事業の深掘り――Ridge-iの事業構造――AI開発と社会実装
AIソリューション――社会実装への強み
画像認識や衛星画像解析などのAI技術を、顧客の課題に合わせて開発・実装するのが中核事業です。研究にとどまらず、実際の現場で使えるAIに落とし込む「社会実装」の力が、同社の強みとされています。
インフラ・環境分野――ユニークな実績
インフラ点検やごみ焼却施設の自動化など、社会インフラや環境分野でのAI活用に実績があります。こうした領域は参入障壁が高く、差別化につながっています。
M&Aによる事業拡大
2025年7月期には連結化により事業規模が大きく拡大しました。M&Aを通じて、事業領域や技術・人材を取り込みながら成長を図っています。
💡 ビジネスモデルの特徴
💡,AIの「社会実装」という強み,AIは研究だけでは価値になりません。Ridge-iは、画像認識や衛星解析などのAIを、実際の現場で使える形にして届ける「社会実装」を得意としており、ここが差別化の源泉になっています。
最新決算(2025年7月期)の要点
2025年7月期は連結化に伴い売上高25.93億円へ大きく拡大し、営業益2.83億円、最終益1.39億円となりました。会社は2026年7月期について営業益5.00億円・最終益3.70億円・EPS85.7円への大幅増益を計画しています。
💡 決算のポイント
💡,連結化で規模が拡大,2025年7月期は連結化により売上が大きく伸びました。会社は翌期に利益が大幅に増える計画を示しており、収益化のフェーズに入りつつあります。
業績トレンドの深掘り――長期と四半期
長期業績の推移(過去4期+会社予想)
長期では、単独からM&Aを経た連結へと事業規模を拡大し、売上高が大きく伸びています。2026年7月期は会社予想で利益が大幅に増える計画となっており、収益化のフェーズに入りつつあります。
四半期業績の推移
四半期ベースでは、売上営業利益率が12〜25%と幅を持って推移しています。プロジェクト型の案件が多く、案件の進捗や構成によって四半期ごとの収益性が変動します。
⚠ 四半期の見方の注意
⚠,プロジェクト型で利益は振れる,四半期の利益率は12〜25%と幅があります。案件の進捗や構成によって収益性が変動するため、単独四半期ではなく通期の流れで見ることが大切です。
財務とキャッシュフロー
2025年7月期は営業キャッシュフローがプラスを確保しています。無借金で、潤沢な現金を保有しており、財務は健全です。
💡 キャッシュフローの読み方
💡,無借金・潤沢な現金,有利子負債を持たず、潤沢な現金を保有しています。自己資本比率77%と財務は健全で、成長投資の余力があります。
中期経営計画から読み解く現在地と未来予測
① 中期経営計画(2030年度目標)の数値目標
Ridge-i(リッジアイ)は、ディープラーニングを核としたカスタムAIソリューションを手がけるグロース市場のAI企業です。衛星画像解析やインフラ点検、ごみ識別など、AIの社会実装に強みを持っています。同社は2025年5月27日に2030年度(2030年7月期)を最終年度とする中期経営計画を開示し、売上高350億円・営業利益17.5億円という長期の数値目標を掲げました。直近期から大きく規模を拡大する野心的な計画で、AI需要の本格化を成長の前提に置いています。
足元の業績は増益基調にあります。2025年7月期は売上高25.9億円・営業利益2.8億円(前期比86.2%増)・最終利益1.4億円を確保しました。続く2026年7月期は通期予想を上方修正し、売上高28億円(前期比8.0%増)・営業利益3.45億円(同21.8%増)を見込んでいます。第3四半期にはカスタムAIソリューション事業が大幅な増収増益となり、既存案件の継続に加え、生成AIの新規テーマ獲得やSBIグループ関連の大型受注が利益率を押し上げました。
② 今後の期待値はどこにあるか
期待値の中心は、生成AIブームを追い風に、AIの社会実装案件をどれだけ積み上げられるかにあります。同社は衛星解析・インフラ点検といった独自性の高い領域に強みを持ち、官公庁や大手企業との実績が信頼につながっています。SBIグループとの連携による金融AIの大型受注など、生成AIの新規テーマを取り込む動きも出ており、これらが軌道に乗れば2030年度の売上350億円という長期目標に向けた成長が加速する可能性があります。技術力とテーマ性の両面で注目される銘柄です。
一方で、2030年度の売上350億円・営業利益17.5億円という目標は直近実績から見て極めて高く、達成には非連続な成長と大型案件の継続獲得が不可欠です。グロース市場の小型AI銘柄であるため、四半期業績の進捗や受注の有無で株価が大きく振れやすい点にも注意が必要です。プロジェクト型の受注は時期による偏りが出やすく、大型案件の完了後に反動が生じることもあります。投資家としては、カスタムAI事業の受注・売上が計画ペースで伸びているかを継続的に確認することが重要です。
Ridge-iは2025年5月開示の中計で、2030年度に売上350億円・営業利益17.5億円という長期目標を掲げました。直近の2025年7月期は売上25.9億円・営業利益2.8億円、2026年7月期は売上28億円・営業利益3.45億円に上方修正。目標と現状の差は非常に大きく、生成AI需要を取り込んだ非連続な成長が実現できるかが最大の着眼点になります。
2030年度の売上350億円という目標は直近実績の十数倍規模にあたり、達成には大型案件の継続獲得と非連続な成長が前提です。グロース市場の小型AI銘柄ゆえ、四半期業績や受注の有無で株価が大きく振れやすい点に注意が必要です。プロジェクト型受注は時期による偏りが大きく、大型案件完了後の反動も起こり得ます。生成AI期待が株価に織り込まれている分、計画未達や成長鈍化が表面化した際の反落リスクには留意が必要です。
四季報・専門メディアから見る現状と評価
株価指標で市場評価を確認すると、Ridge-iはPER31.7倍・PBR3.32倍(株価2,718円時点、時価総額約117億円)で取引されています。PBRは高めの水準にあり、市場が同社の収益性や成長性に対して一定のプレミアムを織り込んでいることを示します。
会社四季報や専門メディアでは、こうしたRidge-iの事業基盤・収益構造の強みと、競争環境や市況・コスト面の課題の両面が論点として取り上げられます。本記事の各章で整理してきた強みとリスクは、これら専門媒体の評価軸ともおおむね重なります。投資判断にあたっては、最新の四半期決算で示される利益動向と、会社が示す中期的な方針のアップデートを継続的に確認することが重要です。
総じて、現時点のRidge-iは、本業の収益力を土台に着実に企業価値を積み上げている局面にあり、株価指標も事業の実態を反映した水準にあると整理できます。指標の割安・割高だけでなく、事業の競争力と業績トレンドを合わせて見ていくことが、判断の精度を高めるうえで欠かせません。
※本記事の指標・数値は株探(かぶたん)等の公開情報をもとに執筆時点(2026年6月)で整理したものです。会社四季報オンラインおよびFACTA ONLINE等の専門メディアについては公開範囲の情報を参照しており、有料会員限定コンテンツの内容は含みません。最新の数値・評価は各社の最新開示・媒体で必ずご確認ください。
株価指標と需給
予想PERは30倍超、PBRは3.32倍、現時点では無配です。利益成長への期待が、成長株らしい高めの指標に反映されています。
適正株価の試算――弱気・中立・強気の3シナリオ
ここからは、現在の株価2,718円に対して、いくつかの前提を置いた「参考値」としての株価レンジを試算します。あくまで一定の仮定に基づく目安であり、将来の株価を保証するものではありません。
方式①:EPS×想定PER法
会社予想EPS85.7円(2026年7月期)を基準に、想定PERを変えて株価を試算します。過去3年の平均PERは約32倍です。
方式②:PBR法
1株純資産560.33円を基準に、想定PBRを変えて試算した株価です。
⚠ 試算にあたっての注意
上記はいずれも「会社予想や過去平均が今後も維持される」と仮定した参考値です。EPSは会社予想を用いており、相場環境・業績動向次第で上下します。実際の株価はこのレンジを外れることもあります。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
投資する際に押さえておきたいリスク
- プロジェクト型のビジネスが多く、案件の進捗や受注状況により業績が振れやすいこと。
- 小型のAI関連株として、株価が業績見通しや市場のテーマ性に大きく左右されること。
- 予想PERが30倍超と高く、成長期待が剥落した場合の調整余地が大きいこと。
- AI開発の競争が激しく、技術・人材の確保が継続的な課題となること。
指標とニュースの読み方
PER・PBRの見方
Ridge-iはPER30倍超・PBR3.3倍と、利益成長を先取りした成長株らしい評価を受けています。会社予想どおりに利益が伸びるかが、この水準を正当化できるかの鍵となります。
チェックすべきポイント
- 会社予想の大幅増益計画が達成できるか。
- AI社会実装の案件数・受注の伸び。
- M&Aで取り込んだ事業の収益貢献。
- 無借金・潤沢な現金という財務の健全性の維持。
💡 ニュースを読むときの視点
⚠,高い成長期待が前提,PER30倍超という評価は、今後の利益成長を前提としたものです。会社予想どおりに利益が伸びるかが、株価を支える鍵となります。
投資スタンスの整理
💡 タイプ別の考え方
AIの社会実装という成長テーマと、会社予想の大幅増益計画を評価しつつ、プロジェクト型ビジネスゆえの業績の振れと、高めの指標が織り込む期待の大きさを意識して見ていくスタンスが現実的です。
まとめ
Ridge-iは、AI(ディープラーニング)の社会実装に強みを持つ小型成長企業です。M&Aを含めた事業拡大と大幅増益計画を踏まえつつ、計画の達成度合いと、成長株らしい高めの株価指標が織り込む期待を、株価視点で確認していくことが大切です。
⚠ 本記事のスタンス
本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。記載した株価・指標は2026年6月19日時点(株探調べ)のものであり、適正株価に類する記述は一定の前提に基づく参考値です。
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📄 参考・出典
⚠ 免責事項
本記事は公開情報をもとにした情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資を推奨するものではありません。記載した株価・指標等は執筆時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。適正株価や目標株価に類する記述は一定の前提に基づく参考値であり、将来の株価を保証するものではありません。投資の最終判断は、ご自身の責任において行ってください。

