2022年1月から、この記事を書いている10月頭までの株式投資の成績は約18倍(100万⇒約1800万)と、自分的には出来すぎな結果になっているが、ここまで何を見て、何を気を付けているのか?ちょっとまとめておこうと思います。
今後きっと大きく負ける時が必ず来ると思って毎日過ごしているのえすが、そんな時にはきっと、勝っている時の自分のトレードスタイルが崩れている可能性があるから。
そんな時に振返れるようにメモしておこうと思います。
もしこの記事を読んでくださる方が僕以外にいるなら、もしかしたら何かしらの参考になればいいなと思います。
自分のトレードスタイルは「短期」&「ロスカットは1秒でも早く」
まずは前提となる「時間軸」について。自分は最短1分程度~せいぜい3日程度で決済する短期トレードを行っています。
これには理由があって、「マイナスでいる時間を1秒でも短くするため」です。
15年前の僕は600万円のマイナスを解消できず、あわや自己破産一歩手前で株から退場した経験があります。この時はガッツリサラリーマンとして働いていて、しかも多忙で、ザラ場は見れたり見れなかったりという毎日だったにもかかわらず、小型株を好んで触っていました。
材料が出れば吹き上げるし、逆に暴落することもあります。今思えば、この時僕は、本当は時間軸を長く持てる銘柄だけを触るべきだったんだけど、ビギナーズラックで儲かった成功体験からどうしても逃れられなくて、こういった値動きの荒いIT小型株ばかり触っていました。
その頃はマイナスに対する許容量が大きく・・・というかこれは単に自分に甘かっただけなんだけど、最終的には「この銘柄はこういった理由で絶対上がる」という銘柄に惚れるという最悪の状況に陥っていたのですよね。
「もっと早くロスカットしていれば・・・」。もうどうしようもなくなってから、何度もこのことを考えていました。
で、結局退場したわけです。
15年ぶりの再挑戦にあたって、サラリーマン時代と最も違うのは、独立起業していることで「給料が毎月入ってこないこと」。なので負けは「死」だと覚悟して再開しています。
だから、1秒でもマイナスになっているのが怖くて仕方がない。豆腐のメンタルなのかもしれないけど、結果的に今のところ大きく勝ち越せているので、この方針は間違っていないと思います。そして、こういうメンタルでトレードしていると、結果的に短期トレードにならざるを得ません。
株式投資を再開して約9か月。思えば含み損のままオーバーナイトしたことは1回か2回程度しかなかったのではないかと思う。ポジションを持ち越す場合はプラスの場合のみ持ち越しに結果的になっている。
この先もし資金がもっと増えたとして、下落時の資金減少のインパクトはドンドン大きくなってくるわけですが、本当はそもそもそんなに大きくポジションを取らなければいいんだけど、まだしばらくこのほぼ信用フルレバのトレードは続けなければ、資金を短期間で大きく増やすことはできないと思っているので、とにかくロスカットは1秒でも早く行っていこうと思う。
基本は順張り
基本は順張り。
これはCISさんも言っている事だけど、僕の株式投資の考え方も基本は順張りです。
そもそも僕みたいな泡沫投資家が出来ることは、流れに沿ってポジションを組んで、その一部だけ利益確定できれば上出来という意識と行動しかないと思っています。
機関投資家と言われるいわゆる大口は、想像もつかないくらいの大きなロットでのトレードをしている訳で、それがどんなに小規模な銘柄であっても、大口と反対の動きをすればこっちはあっという間に吹き飛んでしまうと思います。
かつて退場した時は、反転上昇でのロングや、反転下落でのショートを狙ったトレードを結構していたんだけど、そもそもチャートの底も天井も基本的には当てられないのが普通なので、そんな僭越なことを狙っても上手くいかないと思います。今なら痛切にわかります。また、プロですら底と天井が当てられないから「頭と尻尾はくれてやれ」という格言が出来るわけですし。
だからとにかく、トレードは順張り。
情報量はとにかく多く集めること
自分的な今年一番のナイストレードは、ウクライナ戦争開戦と同時に一気にロングに切り替えたトレードでした。
これはいったい何かというと、今年の年初はとにかく相場環境が悪くて、ロングで勝負してもことごとく負けてたので、すぐにショートを仕掛けて、毎日の地合いとにらめっこをしていました。
その中で戦争時のトレード格言として「号砲は買いの合図」というものを見つけて、直近の戦争や紛争時の月足をさかのぼって調べてみました。そうしたら、確かに開戦後相場が一時的に上昇するケースが多いことが分かりました。
そこで、ロシアによるウクライナ侵攻のニュースを見た瞬間にショートを全部決済して、ロング出来そうな銘柄物色に全力を注いだわけです。
結果的にその行動は大当たりで、すぐに結果は出なかったですが、IPOセカンダリでまずは飛躍の1発目を取ることができました。銘柄は、忘れもしない「エッジテクノロジー」です。
また、どんなに好業績だったり期待される材料があるであろう銘柄でも、「地合いには勝てない」ということは2022年9月後半のジャクソンホール以降約2週間の下落相場で、身に染みて思い知りました。
このようにとにかく情報量は多く集め、その中でどのように明日以降日経平均や自分が監視している銘柄が動いていくかを推理することが大変重要だと思っています。
では、どこから情報を集めるのか?僕がやっている情報を取る方法は以下のラインナップ。
1)証券会社の指数情報(ダウ、日経平均)
2)株探(有料会員)
3)個別有料記事(現在は後藤記者と広瀬隆雄氏の記事を定期購読している)
4)Twitter(直近の地合い予想、アメリカの経済情勢およびその解釈、個別銘柄のトレンドなどを見ている)
5)監視銘柄の決算情報や経営計画書など(個別銘柄の決算情報他の読み込み)
6)監視銘柄の会社HPクロール
結構地味な作業なんだけど、「負けは死」と思っているので、負けないようにするために出来ることは最大限やっておかないと要は不安だ。またこれらの作業をさぼると視点が曇って予測を大きく外すことも実際ありました。
具体的には2022年6月のダブスコ上昇時のこと。
順調に上がっていて、地合いもへったくれも無かったので、ついさぼっていました。そうしたら、情報の連続性が途切れるから、再開してもキャッチアップするまでに時間がかかって大変でした。
結果ダブスコが上がっていた6月は勝ったけど、利確してからの7月はとにかく負け続けました。これは6月に情報のキャッチアップを怠ったために、ダブスコの次に乗り換える銘柄の選定が十分できていなかったことや、連続性のある地合いの予測が出来ていなかったからだと思っています。
だから、結局僕のような短期トレードで小さな勝ちを積み上げていくためには、このような情報取得と整理、推理は欠かせない作業だと思って今は続けています。
「テクニカル」か「ファンダメンタル」か
僕はテクニカル寄りのトレードのほうがどうやら得意らしいです。
というのも、ファンダメンタルで株価を予測するには、寝る間も惜しんで決算書を読みまくっている井村さんレベルの努力をしないといけないのだろうという事と、そもそも決算書をそこまで読み込んでも予測がチープだから。
一方で、テクニカルではチャートの形を見るときに、以下の指標を常に見ています。
1)ローソク足
2)移動平均線(5分足、日足、週足、月足)
3)一目均衡表(いわゆる雲)
その他に「MACD」や「RSI」で過熱感を見たり、また「貸借」も当然見ているのですが、短期的な株価予測をするときに最もよく見ているのは「5分足」と「日足」。それに伴った「中長期線」です。
1日の中で動きが反転するときは、多くの場合でV字(逆v字)にならない。多くはU字(逆u字)になります。つまり、反転するときは上がるときも下がるときも一旦ブレーキがかかるケースが多い。そのタイミングで打診買いをして、5分足でチェックしていると、大体のケースでその後5~15分でトレンドが決まります。
またその時必ず合わせてみているのが移動平均線。
例えば分足下落局面で下落にブレーキがかかってU字で反転し始めたとして、ローソク足が右肩下がりの移動平均線をGSしたところで買えば、割合高い確率で上昇トレンドに転換します。まれに、GSしたと思いきや移動平均線に添って下がるなどの動きになる事もあるので、GSする際の強さも重要。
この見方は、ガリクソンさんがYOUTUBEで「ハミチン投資法」と名付けて以下の動画で解説しているので、文字だといまいちよくわからない場合は動画の視聴をおススメします。
これらの理解から僕は「テクニカル」のほうがしっくりくるので、テクニカル重視のトレードをこの先も続けていくと思います。
しかし、ファンダメンタルは完全無視できるかと言うと全くそうではなく、やはり期待値が高いかどうかとか、予想株価を考えていかないと、完全にパチンコトレードになってしまうような気がします。
だから、結局全部やらなくちゃ勝てないんだなと思っています。
チープな予測しかできないファンダメンタル分析を強化していくのは、今後の大きな課題です。
この先トレードスタイルは変わっていくんだろうと思いますが、2022年10月時点のトレードに関する考え方はこんな感じです。これが万人に当てはまるとは全く思わないですが、今の自分にはこれがあっているような気がするという事を、一旦言語化してみました。
トレードが上手くいかなくなって、迷いや怖さが出てきたときは、これら基本に立ち返ってやっていこうと思っています。
とにかく「負けは死」。
あ~吐きそう。
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