銘柄研究:2025/9/4(木)【妄想案件】SBIホールディングスはクシムに出資する可能性があるか?

クシムがこのところ話題になっています。体制変更や裁判など、業績悪化に伴った立て直しに奔走している状況ですが、株式発行上限を一気に引き上げるなど、近々大きな動きが出てくる可能性をささやく声もネット上では散見されます。

それらすべてはあくまで可能性の話ですが、個人的な関心はクシムが株式発行を伴う割当増資を行った場合、どこが引き受け手になりえるのか?と言うところです

ある意味潰れかけの会社という見え方の中で、クシムの武器は暗号資産運用実績とブロックチェーン開発技術があるという点です。そんなクシムに対して、一発逆転の秘策があるとしたら・・・またその時支援してくれる会社があるとしたらどこなのか・・・?

万が一・・・いや億が一くらいの話だとはお思いますが、XRP社上場も近いと噂されるXRP筆頭株主のSBIがクシムのバックに就いたら世界線が変わるなーと思い、その可能性について調べてみました。

以下の話は全て事実と妄想。ご関心あればあまり期待せずにご一読ください。

目次

両社の概要とこれまでの関係

SBIホールディングス(以下、SBI)は日本の大手金融グループで、近年は暗号資産取引やブロックチェーン関連事業にも積極的に参入しています。例えば、2022年にはゲーム開発会社gumiとの資本業務提携を締結し、第三者割当増資を引き受けてgumi株式の約22.46%を取得しました。この提携の目的はブロックチェーンゲームのエコシステム形成であり、SBIは自社の暗号資産取引所を通じてゲーム内トークンの取引支援を行う狙いがありました。このようにSBIはブロックチェーンや暗号資産分野の企業に戦略出資する実績があります。

一方、クシム(証券コード2345)はスタンダード市場上場のIT企業で、近年はブロックチェーン技術やWeb3領域に注力しています。2023年3月にはブロックチェーン関連スタートアップのチューリンガム社を子会社化し、NFTやトークンエコノミクス設計などWeb3事業に本格参入しました。さらに2024年8月には暗号資産取引所Zaifを運営するカイカエクスチェンジ社の株式を取得し、自社グループに暗号資産取引所を取り込む経営統合を発表しています。このようにクシムはブロックチェーン・暗号資産事業へのシフトを鮮明にしており、同社は「ブロックチェーンサービスカンパニー構想」のもとで事業資源をWeb3関連に集中させる方針です。

両社の直接的な関係として特筆すべきは、2023年2月に発表された業務提携です。クシムの連結子会社チューリンガムが、SBIグループの暗号資産取引所であるSBI VCトレード社とWeb3領域で提携しました。この提携により、SBI VCトレードが提供する「SBI Web3ウォレット」を活用して、日本円でオンチェーンNFT取引が可能なWeb3サービス支援を行う協業が開始されています。市場でもこのニュースは好感され、発表直後のクシム株はストップ高になるほど買われました。この業務提携はSBIグループとクシムとの初めての公式連携であり、両社の関係構築の第一歩と位置付けられます。

資本提携・出資に関するこれまでの動向

現時点で、SBIによるクシムへの直接出資・資本提携の公式発表はありません。 業務提携は存在するものの、資本面での関係構築はなされていない状況です。ただし、業界では大手企業が有望なWeb3スタートアップに資本参加する動きが見られ、SBI以外にもNTT、KDDI、三菱UFJ信託、スクウェア・エニックス、セガなど各業種の大企業がWeb3領域への進出や投資を加速させています。クシム自身も他社との資本提携の実績があります。

2023年9月、クシムは金融・ブロックチェーン事業のカイカデジタル社との間で資本業務提携契約を締結し、第三者割当増資を引き受けることを決議しました。この提携では、クシムがカイカデジタルの経営課題解決を支援する代わりに、カイカ側から出資を受ける形で合意しており、クシムは自社の事業拡大資金を確保する狙いがありました(同時にクシムはカイカデジタル子会社のZaif取引所事業を取得しています)。つまり、クシムは必要に応じて第三者からの資本受け入れを行う柔軟な姿勢を示しています。

SBI側の動向を見ると、前述のgumiとの提携以外にも、暗号資産交換業への投資としてBITPoint(ビットポイント)という国内の別暗号資産取引所を買収し子会社化した例があります。SBIは自社で「SBI VCトレード」という取引所を運営しつつ、外部の取引所(BITPointなど)にも出資・買収を行い、暗号資産分野でのサービス拡充を図ってきました。この戦略の背景には、取扱うトークンの種類を増やしてユーザー基盤を拡大し、手数料収入を高める狙いがあったと報じられています。

以上を踏まえると、SBIはブロックチェーン・暗号資産領域でシナジーが期待できる企業には資本参加を厭わない傾向があり、クシムが同領域で存在感を高めている点は注目に値します。特にクシム傘下のZaif取引所やチューリンガムのブロックチェーン開発力は、SBIのデジタルアセット戦略と親和性があるようにも見えます。SBIは自社グループ内に複数の取引所を持つほど暗号資産事業に力を入れており、必要とあれば外部企業を取り込んででもサービス強化を図る姿勢があるため、クシムがその対象になる可能性は否定できません。

出資の可能性を示すシグナルと現状の分析

クシム側の状況
資金需要と提携強化の意向 – クシムは2025年8月の株主総会に合わせた投資家説明会で、今後の事業成長のために資金調達を行う可能性について示唆しています。株主総会では発行可能株式数の増加が承認されており、「調達資金はどのような成長事業に投入するのか?」との問いに対し、クシム経営陣は「ブロックチェーンのインフラ基盤整備へ資金投じ、当社の運用戦略に合致する暗号資産の取得・運用にも充てる(=トレジャリー戦略)」と回答しました。つまり、クシムは今後の成長に向けて追加資金が必要であり、それをWeb3インフラ拡充や暗号資産運用に使う計画があることを明かしています。これは裏を返せば、資本提携や第三者割当増資など外部からの資金受入れに前向きであるとも解釈できます。実際、直近の決算では大幅な減収・赤字計上となり継続企業の注記も付される苦しい財務状況です。Zaif取引所の買収・運営やWeb3事業拡大には多額の投資が必要であるため、クシム単独ではなく信頼できるパートナーからの出資を仰ぐ可能性は高まっています。クシムとしては、既に業務提携関係にあるSBIグループとの資本面での協業が実現すれば、資金面・事業面の両方で強力なバックアップを得られるメリットがあります。

SBI側の視点
出資メリットとリスク – SBIにとってクシムに出資するメリットがあるとすれば、自社の暗号資産エコシステム拡充先端Web3領域への足掛かり強化でしょう。前述のように、SBIはgumiとの提携でブロックチェーンゲーム分野に、BITPoint買収で暗号資産取引所分野に、それぞれ踏み出しています。クシムはその両面(ブロックチェーン技術開発と暗号資産取引所運営)を併せ持つユニークな存在です。もしSBIがクシムに資本参加すれば、チューリンガムの技術力やZaif取引所のユーザーベースとノウハウを自社グループに取り込むことができます。特にZaifは日本で老舗の取引所の一つでユーザー約36万口座・預かり資産640億円規模(2024年時点)と報じられており、これらを連携させることでSBIの取引所事業の強化につなげるシナジーも考えられます。また、チューリンガムとSBI VCトレードの提携で実現した「日本円だけでNFT売買ができるウォレット」の活用は、国内のNFT市場拡大に向けた先進的サービスです。SBIが出資まで踏み込めば、こうしたサービスをSBIグループ全体の標準ソリューションとして展開**することも可能になり、金融×ブロックチェーン領域での優位性を高めることができるでしょう。業界全体でも大手金融機関とWeb3企業の提携が増えており、SBIとしても競合に遅れず有望企業を囲い込む戦略的意義があります。

一方で、SBIにとってのリスク・課題も検討すべきです。

第一に、クシムの業績不振と経営不確実性です。前述のようにクシムは主要子会社の異動や大型買収の影響で直近業績が悪化し、法的トラブル(ネクスグループとの係争)も抱えています。SBIが出資する場合、こうした経営リスクを共有することになり、グループ全体への波及も考慮する必要があります。

第二に、事業の重複・競合です。SBIは既に自社でSBI VCトレードやBITPointといった取引所を運営しており、クシムのZaif事業は競合関係とも言えます。ただしこの点は、SBIがBitpointを買収した例に見られるように、複数の取引所を統合・並行運営してでも事業拡大を図る戦略でカバーできるかもしれません。むしろZaifの特長(取扱銘柄やユーザー層)がSBIの既存取引所と補完関係にあるなら、グループ化する価値はあります。

第三に、出資比率と支配力の問題です。SBIがどの程度の出資を行うかによって影響力が異なります。gumiの場合は約22~30%出資で筆頭株主となりましたが、クシムはより小型の企業であるため、同程度の出資比率でも実質的な経営権掌握につながる可能性があります。SBIがそれを望むのか、あくまで戦略パートナーとして一定比率に留めるのかも判断ポイントでしょう。SBIはgumi追加出資の際、30%超には踏み込まず「距離を取った」ことが指摘されています。クシムに対しても、完全子会社化までは狙わず戦略的パートナーの位置づけで出資する可能性があります。

投資家情報や報道、噂の検証

IR情報・公式発表の状況
現在までにクシムまたはSBIのIRリリースで、双方の資本提携に関する言及はありません。前述の業務提携についてはプレスリリースが出されていますが、それ以上の資本関係進展について公式に示されたことはないようです。クシムの投資家説明会資料でも、SBIに関する具体的な質問や回答は見当たりません(提携自体は既知の前提として扱われています)。したがって現段階で「出資が決まっている」「交渉中である」といった確度の高い情報は公表されていない状況です。

ニュース報道・金融メディアの視点
金融メディア各社は、業務提携の事実やクシムの動向について報じていますが、それらの記事でもSBIによる出資の可能性について踏み込んだ報道は見られません。株式ニュースサイトの株探は、クシムがSBI系企業との提携を発表した際に「Web3領域でSBI系と業務提携でストップ高」と速報するに留まっています。また、同じく株探の週間総括記事でも「SBIグループとの業務提携を材料に急騰した」という事実関係を伝える内容で、今後の資本提携への発展までは言及していません。一方でSBIが他社に出資した例(gumiとの提携など)は日経新聞や業界専門メディアも詳しく伝えており、SBI自身もニュースリリースで公表しています。もしSBI→クシム出資という動きが具体化すれば、適時開示や大手メディアで大きく扱われる可能性が高いため、現時点で報道がないこと自体「まだその段階には至っていない」根拠と考えられます。

投資家掲示板・業界の噂
個人投資家が集まる掲示板やSNS上では、「SBIがそのうちクシムに資本参加するのでは」といった憶測が散見されます。特に業務提携発表直後や、クシム株急騰時には「次はSBIによる資本提携発表か?」と期待する声も上がったようです。しかし、こうした書き込みの多くは根拠というより願望に基づくもので、具体的な内部情報に裏付けられたものではありません。掲示板では同時に「業績不振なのに希望的観測が過ぎる」といった冷静な指摘もあり、出資話はあくまで投機的な噂レベルに留まっています。信頼できる情報源(公式発表や報道)で確認できない以上、この種の噂をそのまま鵜呑みにするのは危険ですが、投資家の一部に出資期待があること自体は事実でしょう。

まとめ:出資の可能性はあるが慎重な分析が必要

以上の調査を踏まえると、SBIホールディングスが将来的にクシムに出資する可能性は「あり得るが不確実」であると言えます。根拠としては、両社の業務提携という前段階の関係構築があり、事業面のシナジーも明確です。SBIはこれまでにもブロックチェーン・暗号資産分野で戦略投資を行っており、クシム側も資金需要から第三者割当増資を模索する素地があります。さらに業界全体でも大手によるWeb3企業への出資が加速している追い風がありますi。これらは出資実現を後押しする要因と言えるでしょう。

しかし一方で、現時点では兆候は限定的です。正式な資本提携交渉の情報は表に出ておらず、SBI側からクシムに言及する動きも確認できません。クシムの経営リスクや両社事業の重複もあり、SBIが慎重に検討している可能性があります。投資家としては、今後の開示や報道を注視しつつ、憶測だけで動かないことが肝要です。

仮に出資が実現すれば業務提携発表時のように株価インパクトは大きいと予想されますが、その確度を見極めるには引き続き両社のIR情報や業界ニュースを追う必要があります。現状では「提携関係は良好で将来の資本提携の余地はあるものの、具体的兆候はまだ顕在化していない」というのが総合的な分析です。今後、たとえばクシムが大規模資金調達を発表したり、SBIがクシムの株式大量保有報告書を提出したりすれば、一気に現実味を帯びるでしょう。その際には改めて根拠ある情報に基づき判断することが重要です。今回調査した限りでは、出資の可能性は感じられるものの決定打となる証拠は見当たらないという結論になります。




などなど・・・あくまで妄想の域ですし、出資するにしても裁判の行く末がある程度見えてからと言う話になる可能性はありますが、それでももしクシムがSBIと連携するような展開になればかなりの胸熱案件になりますよね。

ただ、かつてSBIグループと提携したチューリンガムの創業メンバーはクシム現社長の田原氏。SBIグループとの関係があるっちゃあるわけで、そこから話が動く可能性も否定できないわけです。



ブロックチェーンは登場してからはや15年が経ち、資産としての取引は活発化していますが、社会実装までには至っていない状況です。今後AIの進展とともに、ブロックチェーン技術の社会実装も進むのではないかと考えており、その時にクシムが存在感を出してくれることを期待しています。

★この記事は個人の株取引のメモであり、登場する銘柄は売買を推奨するものではありません。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次