僕はテストステロン注射を定期的に打っている。かれこれ10年弱。
そもそものきっかけは、休日にNHKを見ていた時の事。「男性更年期障害」についての話をやっていた。チェック項目が10以上あり、面白半分でチェックしていたらなんと8割以上当てはまった(汗)
「ってことは、僕は更年期障害ってこと?」
年齢はその時40歳だったかな。
確かに性欲は落ちてるし、ED気味だし、元気はあんまり出ないし・・・でもこれって単なる老化現象なんじゃないかと思っていたわけです。
でもチェック項目には当てはまることが多数。急いで病院に行って、血液検査をしてもらったら、男性ホルモンであるテストステロンが同世代の平均値の1/3くらいしかないとのこと!
「という訳で、男性更年期障害の可能性が高いので治療しましょう」と医者は言う。
「どんな治療をするのですか?」と僕。
「テストステロンを注射します」
「どこに?」
「腕の筋肉注射になります」
「よろしくお願いします」
こんな流れで男性更年期障害の治療が始まりました。
注射自体はサクッと終わり、何も体感することがないままその日は帰宅。
だけど、次の日の朝から変化が起きた。朝立ちとかではなく(それもあったような気がしますが)、一番驚いたのは心持の変化でした。
朝の満員電車に揺られて仕事に向かう道中、混みあっている社内でスマホを見ている女子高生に思わず「迷惑だから止めなさい」と説教しそうになった。そんなこと今まで一度も思ったこともないのに。
仕事でもYES/NOをハッキリ言うようになりました。
筋トレも始めた。テストステロンを打つと筋肉が付きやすくなるからと聞いたから。でも、今までなら仕事でヘトヘトだからその上筋トレなんて無理無理、とか思っていたのに、早速ジムに入会しました。
なんというか、色々な事が前向きになりました。
テストステロンすげぇと思った。
昨年末まで毎月1回テストステロンの注射を打っていたのですが、仕事が忙しくて注射に3か月行けませんでした。その間、相場で負け続けていたことや、シリコンバレーバンクの破綻を発端にした金融不安があったりしたわけだけど、その間今思えばメンタルが病んでいました。眠りも浅く、3時間くらいで目が覚める。しかも真冬で暖房を入れていないにもかかわらず、ビッショリ汗をかいて・・・。
3月後半に久しぶりにテストステロン注射を打ったら、注射を打った翌日から、相変わらず負けが込んでいる相場を見ていても、割と冷静で考えられました。
「最悪退場になったらどっかに就職すればいいや」
それまでは「相場を退場することになったら死んでしまいたい」くらいに思いつめていたのに・・・。
人間の心なんて、ホルモンに左右される程度のもんなんだと今は思います。
もし、現在40歳以上でメンタルをやられている人がいたら教えてあげたい。
「それ、もしかしたらテストステロンが不足しているだけかもしれませんよ」って。
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