フジプレアム株式会社(証券コード: 4237)は、液晶パネル用光学フィルターや超薄型太陽電池の製造・販売を手掛ける企業です。またペロブスカイト太陽電池の量産技術をもつ会社としても注目されている会社です。
目次
業績の現状と今後の展望
2025年3月期第2四半期累計(2024年4月~9月)の連結経常利益は、前年同期比80.3%減の1億2,100万円となり、通期計画の5億5,000万円に対する進捗率は22.0%にとどまっています。
会社側は通期計画を据え置いており、下期に業績の回復を見込んでいます。
ペロブスカイト太陽電池に関する取り組み
同社はペロブスカイト太陽電池の開発と量産化に注力しています。
- 研究開発: フジプレアムは、京都大学が主導するペロブスカイト型太陽光電池の実用化プロジェクトに参画し、独自の精密貼合技術を提供しています。
- 量産化: 2021年には、世界で初めてペロブスカイト型太陽電池の量産化に成功しました。
太陽光電池関連事業の業績展望
- 市場動向: 政府は2030年までにペロブスカイト型太陽電池の普及を支援する方針を打ち出しており、公共施設や駅、学校などでの導入が期待されています。
- 競争優位性: フジプレアムは、光学フィルターなどの製造で培った技術を活かし、次世代太陽電池の社会実装に向けた研究開発を進めています。
- 業績への影響: 具体的な数値は公表されていませんが、ペロブスカイト太陽電池の市場拡大に伴い、同社の太陽光電池関連事業の売上増加が期待されます。
フジプレアムは、ペロブスカイト太陽電池の分野で先行するポジションを確立しており、今後の技術開発と市場展開により、太陽光電池関連事業の成長が見込まれます。
リスク要因
- 市場競争の激化: 液晶ディスプレイや太陽電池市場における競争が激化しており、価格競争や技術革新への対応が求められます。
- 原材料価格の変動: 製品の製造に必要な原材料の価格変動が利益率に影響を与える可能性があります。
- 為替リスク: 海外取引が多い場合、為替レートの変動が業績に影響を及ぼすことがあります。
カタリスト(株価上昇の要因)となり得る要素
- 新製品の投入: 精密貼合技術やメカトロニクス技術を活用した新製品の開発・投入が市場で評価されれば、業績向上につながる可能性があります。
- 再生可能エネルギー需要の拡大: 世界的な再生可能エネルギー需要の増加に伴い、同社の太陽電池関連製品の売上増加が期待されます。
- 新規市場の開拓: ディスプレイ・タッチパネル市場のさらなる開拓や新技術の取り入れによる製品開発が成功すれば、収益拡大のチャンスとなります。
適正株価について
2025年1月10日時点での株価は367円で、みんかぶの目標株価は427円とされています。また、フィスコの理論株価は290円と算出されています。これらの情報を総合すると、現在の株価は適正水準からやや割安と評価される可能性があります。
まとめ
ペロブスカイト電池で注目されている同社ですが、国策ともなった同カテゴリでどのようなプレゼンスを発揮していくのか。同社への注目が高まります。
時価総額では110億円とまだまだ小規模な会社ですが、ペロブスカイト電池の市場拡大に伴い、今後テンバガーも十分あり得るポテンシャルを秘めた会社なのではないかと個人的にも注目しています。
★この記事は個人の株取引のメモであり、登場する銘柄は売買を推奨するものではありません。