銘柄研究:2025/1/28(火)年間売上成長率が20%を超えているAI関連企業ピックアップ

この記事では、2022年以降の年間売上成長率が20%以上を継続しているとお思われる「AI関連サービス」を主軸とした企業をピックアップしてみました。、上場企業といっても「AIを一部で活用している大手(通信・IT・広告など)」まで含めると非常に範囲が広くなるため、ここでは“AIをコア技術・主要事業としている”とみなされやすい企業を中心にピックアップしています。

目次

1. PKSHA Technology (東証グロース: 3993)

  • 事業概要
    自然言語処理、画像解析、機械学習アルゴリズムなどの研究開発をベースに、企業向けAIソリューションを提供。チャットボット、画像認識、与信管理等の領域で顧客企業と共同開発を進めている。
  • 成長率の傾向
    2021年→2022年、2022年→2023年と連続して売上が約30〜40%程度の高い伸びを示している(決算期が11月のため、IR上の年度表記に注意)。

2. ブレインパッド (BrainPad) (東証プライム: 3655)

  • 事業概要
    データ分析や機械学習を活用したコンサルティング・受託開発に加え、マーケティング支援ツールの提供など、AI・ビッグデータ分析分野で幅広く展開。
  • 成長率の傾向
    近年はDX需要の高まりもあり、2021年度以降20%以上の売上成長率を維持。2022年度・2023年度も2ケタ後半〜20%超の伸びを示している。

3. ExaWizards (東証グロース: 4259)

  • 事業概要
    高齢化社会、医療・介護、金融、製造業など多彩な領域に横断してAIソリューションを提供する企業。AI人材派遣、プロダクト開発、AIコンサル事業などが主力。
  • 成長率の傾向
    2021年度→2022年度、2022年度→2023年度と、それぞれ20%以上の売上成長を示している。上場(2021年末)から急速に事業拡大を続ける。

4. Neural Pocket (東証グロース: 4056)

  • 事業概要
    コンピュータビジョン(画像解析)を中心としたAIソリューションを提供。サイネージ広告や店舗向け顧客分析、スマートシティなど映像解析技術を活用したプロダクトを展開。
  • 成長率の傾向
    上場後は小規模ながら売上が急拡大しており、2021年度→2022年度に100%を超える大幅成長を記録。2023年度も大きな成長率(20%どころか倍増に近いケース)を維持している期がある。

5. Arithmer (東証グロース: 5257)

  • 事業概要
    数理解析技術やディープラーニングを基盤に、画像・動画解析、自然言語処理など幅広いAIエンジンを開発。製造業から医療分野まで幅広くサービスを展開。
  • 成長率の傾向
    上場(2022年12月)前後の期間から、売上は急拡大傾向。通期決算での実績のまとまった年数はまだ少ないが、既存のIR資料上では20%を大きく上回るペースで拡大している。

上記以外のAI関連上場企業について

  • FRONTEO (2158)
    AIによる文書解析(eディスカバリー等)で知られるが、直近の年間成長率は20%未満の年もある。
  • HEROZ (4382)
    将棋AI「Ponanza」で注目を集めたが、近年は売上成長率が20%を割り込み、やや伸び悩んでいる年度が散見される。
  • AI CROSS (4476)
    AIチャットボットやSMS配信サービスを提供するが、成長率が高い年とそうでない年があり、直近は必ずしも20%を超えていない。
  • 大手IT・通信・広告企業(NTT、ソフトバンク、CyberAgent等)
    AI関連の研究開発・事業を持つが、売上全体が巨大であるため、AI部門単独の成長率が公表されていなかったり、全社ベースでは20%成長を維持しているわけではない。

注意点

  1. 決算期の違い
    企業によって決算期が3月・6月・11月など異なるため、「2022年度」と「2023年度」の区切りが統一されていないことに注意してください。実際のIR資料では「2022年○月期」「2023年○月期」のように記載されています。
  2. 上場直後の企業
    特にExaWizardsやNeural Pocket、Arithmerなどは上場してからの期間が短く、売上規模もまだ小さいため、数年続けて大幅成長しているように見えるケースがあります。純粋な“事業拡張力”なのか、単に基礎規模が小さいための高成長率なのかを見極める必要があります。
  3. AIの定義の幅
    「AI関連事業」と一口にいっても、コンサルティング、アルゴリズム開発、SaaS型AIサービス、アノテーションビジネスなど内容は多様です。また、Fintechや広告業などにおいて部分的にAIを活用している企業まで含めると数が多いため、この記事では比較的“AIをコアとする”企業にフォーカスしています。

まとめ

2022年以降も年間売上成長率20%以上を継続しているAI関連の上場企業としては、PKSHA TechnologyブレインパッドExaWizardsNeural PocketArithmerなどが代表例です。いずれもAIをコア技術として扱い、顧客企業のDX・業務効率化需要を取り込んで成長している点が共通しています。

2022年、2023年はAI元年などと言われた年で、今後恐らくAIの社会実装が進むと、更に色々な局面でAIが活用されるシーンが増え、そこには恐らく新しいAI企業が出てくるのだと思います。

今後このカテゴリがどのような成長を見せるのか?とても楽しみです。

★この記事は個人の株取引のメモであり、登場する銘柄は売買を推奨するものではありません。

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