銘柄研究:2025/2/5(水)ゲーム銘柄で起きた過去の大相場まとめ

ゲーム業界は、ヒットタイトルの有無によって企業の業績や株価が大きく左右される分野です。特に日本の株式市場では、スマートフォンゲームの普及以降、いくつものゲーム関連銘柄が短期間で急騰し、「大相場」を演じてきました。

本記事では、過去に大相場を経験したゲーム銘柄を時系列で振り返り、それぞれの背景や要因を詳しく解説します。

目次

1. ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)

大相場の時期

2012年〜2013年

代表的なヒット作

  • パズル&ドラゴンズ(パズドラ)

株価の動き

  • 2012年初頭:株価 100円台
  • 2013年5月:株価 13,000円超(約100倍)

大相場の要因

ガンホーは、それまで知名度の低い企業でしたが、2012年にリリースしたスマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」が爆発的ヒットを記録。スマホゲームの課金ビジネスモデルが確立し、ゲーム関連銘柄への期待が急騰しました。

特に、ガンホーの売上が四半期ごとに急増し、数百億円規模の営業利益をたたき出したことが投資家の注目を集め、株価が一年で約100倍に上昇しました。

2. ミクシィ(2121)

大相場の時期

2013年〜2015年

代表的なヒット作

  • モンスターストライク(モンスト)

株価の動き

  • 2013年初頭:株価 数百円
  • 2015年:株価 10,000円超(約100倍)

大相場の要因

ミクシィはもともとSNS「mixi」を運営していた企業でしたが、FacebookやTwitterの台頭により業績が低迷。しかし、2013年にリリースした「モンスターストライク」が大ヒットし、業績が一気に回復しました。

このゲームは協力プレイやガチャシステムがユーザーに強く支持され、国内外で売上を急拡大。2014年には日本国内のスマホゲーム市場でトップクラスの収益を誇るまでになり、ミクシィの株価も100倍以上に上昇しました。

3. カプコン(9697)

大相場の時期

2017年〜2020年

代表的なヒット作

  • モンスターハンター:ワールド(2018年)
  • バイオハザード7(2017年)

株価の動き

  • 2012年頃:株価 1,000円台
  • 2021年:株価 10,000円台(約10倍)

大相場の要因

カプコンは家庭用ゲーム機向けのタイトルを多数持つ老舗企業ですが、特に「モンスターハンター:ワールド」が全世界で1,800万本以上の売上を記録し、業績を大幅に押し上げました。

また、「バイオハザード」シリーズも好調で、特にリメイク作品や新作が世界的に評価され、売上を支えました。この結果、カプコンの株価は2012年から2021年にかけて約10倍に成長しました。

4. コロプラ(3668)

大相場の時期

2013年〜2014年

代表的なヒット作

  • 白猫プロジェクト

株価の動き

  • 2013年:株価 数百円
  • 2014年:株価 6,000円台(約10倍)

大相場の要因

スマホゲーム「白猫プロジェクト」が大ヒットし、売上が急増。特に、独自の「ぷにコン」操作がスマホゲームの新たな体験を提供し、多くのユーザーを獲得しました。

5. サイバーエージェント(4751)

大相場の時期

2020年〜2021年

代表的なヒット作

  • ウマ娘 プリティーダービー(2021年)

株価の動き

  • 2020年初頭:株価 1,500円台
  • 2021年:株価 4,000円超(約2.5倍)

大相場の要因

「ウマ娘 プリティーダービー」は2021年2月にリリースされると瞬く間に大ヒット。リリース初月で100億円以上の売上を記録し、その後も国内のスマホゲーム市場でトップクラスの収益を維持しました。

これにより、サイバーエージェントの株価は2021年にかけて大きく上昇しました。

6. スクウェア・エニックス(9684)

大相場の時期

2012年〜2021年

代表的なヒット作

  • ファイナルファンタジーXV(2016年)
  • NieR:Automata(2017年)
  • ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ(2021年)

株価の動き

  • 2012年:株価 1,000円台
  • 2021年:株価 10,000円超(約10倍)

大相場の要因

特に「FF14」はオンラインゲームとしてユーザー数が急増し、2021年の拡張パック「暁月のフィナーレ」のリリース時にはサーバーがパンクするほどの人気に。

これによりスクウェア・エニックスの業績が好調となり、株価も大幅に成長しました。

まとめ

ゲーム関連銘柄は、ヒット作の有無によって数十倍の株価上昇を実現する可能性があります。夢があるセクターですよね。特にガンホーの100倍は相場史に残る大暴騰だったといえます。

今後このレベルの株価上昇が起きる銘柄は当面出てこないと思いますが、それでも「もしかしたら・・・」という期待が持てる銘柄を見つけたいものです。

個人的には直近リリース予定のドリコム「ディズニーステップ」がどのような株価形成をしていくのかが大変興味があります。ゲーマーに聞くと位置ゲーは「3年遅い」という意見もありますが、それでもポケゴーが一服感あるこのタイミングで、世界的なIPの位置ゲーがどのようなポジショニングを築くのか、面白い展開を期待しています。

リリースは3月末。相当なボラティリティの相場状況になる事は必至だと思いますが、参加したならふるい落とされないようにしがみついてみても面白いかもしれません。



★この記事は個人の株取引のメモであり、登場する銘柄は売買を推奨するものではありません。

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