トレード日記:2024/2/25(日)三井E&Sは明日S高?今後どうなる?今回のホワイトハウス砲から色々と考えてみました。

三井E&Sがマーケットを賑わせています。

伴って、色々な考察がTwitterやYahoo!ファイナンスでも溢れかえっている状況です。

私もホルダーなので、今後の展開は気になるところ。

ターゲットプライスをどう考えたら良いのか。

自分に出来る限りの調べをして、精度を上げておきたいと考えています。

目次

ホワイトハウス砲について

2/22にラーム・エマニュエル駐日米国大使の公式Twitterで以下のようなポストがありました。

ガセか?とも思いましたが公式アカウントからの投稿なので、嘘ではないという事で良いかと思います。

この投稿の中で三井E&Sという和訳がハッキリ出ています。ですので、誰かが間違った翻訳をして拡散したというリスクはありません。米政府が名指しで三井E&Sを指名したと認識して間違いないと思います。

それともう一つのポイントは、上海振華重工(ZPMC)も名指しで書いている個所です。内容的にも軋轢を産むようなストレートな表現です。

三井E&Sの株価上昇は嬉しいことですが、海事セクターにも風雲急を告げる展開が始まっていると感じます。

上海振華重工(ZPMC)とは?

上海振華重工(ZPMC)とは中国の国有 エンジニアリング企業であり、世界最大のクレーンおよび大型鋼構造物メーカーです。中でもコンテナクレーンの世界シェアは膨大で、2015年時点で既に約75%を占めていると言われています。また、その納品先は世界1,200の港に及び、コンテナクレーンでは圧倒的世界シェアを誇る企業です。

しかし、2021年から風向きが変わります。事の発端はボルティモア港でFBIがZPMCの製品から情報収集装置を発見したことです。そこからコンテナクレーンと国防の関連性が議論されることになり、今回のリプレース発表に繋がっていくわけです。

このあたりの大きな流れは以下の記事が詳しいと思います。

港湾関連の仕事をしている人じゃないと、このあたりの潮流は全く分からないことだと思います。でも、Wikiや記事に書いている内容を色々調べていくと、中国製コンテナクレーンのスパイ活動疑惑はアメリカのみならず世界的な規模の問題になっている可能性があるのでは?と思います。

コンテナクレーンの価格は?

これもWEB上で様々な憶測が飛び交っていますが、私が1基当たりの平均単価は7億円くらいかなと考えた根拠は、以下の記事によります。

そもそもひと口にクレーンと言っても、ガントリークレーンの種類には、シングルガーダーガントリークレーン、ダブルガーダーガントリークレーン、セミガントリークレーン、コンテナガントリークレーン(RMG)、鋳造ヤード用ガントリークレーン、ポータブルガントリークレーンなど様々な種類があり、価格も様々。また、実勢価格はWEBでは今のところ捉えることはできませんでした。しかし、受注数と金額規模が載っている記事から推測すると、平均単価は7億円くらいかなと想定しているということです。

また、単にクレーンだけでなく、そのオペレーションシステムやメンテナンスなども必要になり、製品を売って終わりのビジネスではないことがわかります。このあたりは三井E&Sのカタログを見ればわかります。

このように、港湾設備ビジネスは受注後もメンテナンスや修理、整備など多岐にわたるビジネスが生まれ、息の長い商売になるというころがわかってきました。

今回のアメリカとの取り組みも、たぶん先の長いビジネスになっていくものと思われます。

アメリカの話だけなのか?

結論から言うと、この流れがNATO諸国に波及する可能性があるのではないか?という考えが生まれてきました。

親中派の国(例えばドイツ)は喫緊の課題とはならないと思いますが、欧州やアジア、南米諸国の中でももしかしたら今後リプレース需要が爆増する可能性があり、その場合の第1候補は今回のリリースでアメリカのお墨付きがもらえた三井E&Sになったのではないかと考えます。

ZPMCは世界100か国1,200港に製品を納めており、それらが順次リプレースされるとなると、三井E&Sには膨大な需要が発生することになります。

ちなみにガントリークレーンの市場規模及び将来予測に関して以下のようなレポートを見つけることが出来ました。

■コンテナガントリークレーンの世界市場:実績と予測(2018年~2029年)

世界のコンテナガントリークレーンの市場規模は、2022年に13億2,806万米ドルと評価され、2023年から2029年にかけて-1.87%のCAGRとなり、2029年末までに12億946万米ドルとなる見込みです。

北米のコンテナガントリークレーンの市場規模は、2022年に2億7,904万米ドルと評価され、2023年から2029年の予測期間中に-2.80%のCAGRで減少し、2029年までに2億2,072万米ドルとなる見込みです。

アジア太平洋のコンテナガントリークレーンの市場規模は、2022年に5億5,556万米ドルと評価され、2023年から2029年の予測期間中に-1.68%のCAGRで減少し、2029年までに5億3,587万米ドルとなる見込みです。

欧州のコンテナガントリークレーンの市場規模は、2022年に1億8,856万米ドルと評価され、2023年から2029年の予測期間中に-2.21%のCAGRで減少し、2029年までに1億5,995万米ドルとなる見込みです。

★株式会社グローバルインフォメーションのWEBサイトより抜粋
 https://www.gii.co.jp/report/qyr1377927-global-container-gantry-cranes-market-report.html

こういった市場調査レポートはあくまで参考程度で良いと思いますが、それでも世界市場規模は減少傾向ながら大きなマーケットであることがわかります。また、今回のアメリカのリプレース報道で一気に流れが変わる可能性が出て来たのではないかと思います。

2016年の記事ですがこれも面白いです。

この記事ではクレーン単価は10億円くらいと書いてますね。

今は折からの円安ということもあり、海外勢が日本製品を買いやすいタイミングということも追い風になっているのかもしれません。

また、三井E&Sはゼロエミッションへの取組も行っており、これも他社との差別化に貢献しているのではないかと思います。

気になる株価は?

ここまでWEB上で探れる様々な情報で、今後の見通しを書いてきましたが、結局株価はどうなるの?という話が株クラにとっては最重要だと思います。

先般の私の記事では、ターゲットプライス4,000円と書きましたが、色々調べていくうちに、それ以上の株価になる可能性も十分あるなと感じ始めました

これも過去記事で何度か書いた話ですが、造船バブルは今後20年続く見通しで、今はその初期段階にあります。

そこに加えて、港湾設備のリプレース需要が一気に高まることを示唆するニュースが2/22に出たわけです。

三井E&Sは船舶用エンジンも重要な事業の柱なわけで、今後船舶の更新需要や補修需要なども右肩上がりということを考えると、株価4,000円でもまだかなり割安と考えても良いのかもしれません。

上値は今予測できません。結局業績を3か月に1度の決算発表で追い続けなければわからないからです。でも、いま見えている情報だけで株価5,000円くらいは可能性としてはあるのかな・・・と現時点では考えていますが・・・。

さてどうなるのでしょうか・・・。

まずは明日2/26(月)がS高になるのか?そして翌日以降どのような値動きになるのか?マーケットの評価を見てみたいと思います。

長い相場になると良いですね。







★この記事は個人の株取引のメモであり、登場する銘柄は売買を推奨するものではありません。

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