直近大型案件の受注が発表されたことにより、本日S高になったインスペック株式会社。
この記事では、最新の業績情報や想定株価の試算について具体的に解説します。
直近の業績
2025年4月期第2四半期(2024年5月~10月)の業績
- 売上高: 1億5,600万円(前年同期比50.6%減)
- 経常損失: 3億5,400万円(前年同期は2億5,900万円の経常損失)
- 当期純損失: 3億6,300万円(前年同期は2億5,800万円の当期純損失)
この期間の業績悪化は、主要市場の需要低迷や、一部製品の販売スケジュールの遅延が影響していると考えられます。ただし、2025年後半には大口受注の効果が業績に反映される見込みです。
今後の業績見通し
2025年4月期通期予想
- 売上高: 23億5,000万円(前期比40.9%増)
- 営業利益: 1億円(前期は2億3,300万円の営業損失)
- 経常利益: 1億円(前期は2億6,300万円の経常損失)
- 当期純利益: 8,000万円(前期は3億5,300万円の当期純損失)
特に、第3四半期以降においては、国内外の大型受注案件が売上を押し上げると見られています。
株価上昇のカタリストとなる要因
1)大型受注の獲得
国内案件: 国内の大手メーカーから高性能フラットベッド型検査装置を受注(総額約2億5,000万円)。
海外案件: 欧州市場においてロールtoロール型検査装置を複数台受注(総額約1億4,000万円)。
2)業績回復基調
2025年4月期の通期では黒字転換が見込まれており、特に営業利益が大幅に改善する予想。
3)新製品の投入と技術革新
同社の主力技術である画像処理技術や光学センシング技術を応用した次世代検査装置が、今後の成長を後押しすると期待されています。
想定株価の計算
予想EPSと同業他社の平均PERを基にした株価の試算
- 予想EPS: 19.97円(2025年4月期通期予想)
- 同業他社(半導体製造装置関連)の平均PER: 19.6倍
計算式: 19.97円(EPS) × 19.6(PER) = 約391円
したがって、同業他社(半導体製造装置関連)の平均PERを参考にしたインスペック株式会社の想定株価は約391円となります。ただし、2025年1月時点の実際の株価は787円と、想定株価を上回る水準で取引されています。
ただし、業績回復が著しい場合はEPSも急上昇しますので、この数値はあくまで参考と考えて良いと思います。
おわりに
インスペック株式会社の株価は、今後の業績改善や受注動向、新製品の展開に大きく影響されると考えられます。特に大型受注の獲得や新技術の投入は、今後の株価上昇の鍵となるでしょう。
今後の展開に注目が更に高まります。
★この記事は個人の株取引のメモであり、登場する銘柄は売買を推奨するものではありません。