銘柄研究:2025/6/12(木)ハートシード「祝・黒転!」からの、大阪万博出展及びPRスケジュールまとめ

今日はハートシード社の四半期決算発表日。黒転の決算を開示し、明日以降の株価の反応が大変気になるところです。通期予想を赤字に据え置いたことで、全員が買いに入るかどうかは現時点では未定ですが、五味大輔さんも投資しているなど、バイオベンチャーの中でも注目度の高い企業ですので、明日以降の大相場を期待している人も多いのではないでしょうか。

そんなハートシード社ですが、大阪万博に出展するなど広報活動にも力を入れていることは、知ってる人は既にご存じの事とお思います。

ではその大阪万博ではどのような展示をしていて、今後PRのタイミングなどはどんな状況なのか?今回の決算発表後にもしかしかしたら株価にブーストがかかる可能性も含めて調べてみました。

目次

ハートシード社の大阪万博の出展内容

ハートシード社は、2025年の大阪・関西万博において主に2つの形態で自社技術の展示・紹介を行っています。一つは 大阪ヘルスケアパビリオン「Nest for Reborn」 内での先端医療展示への参画、もう一つは 厚生労働省による先進医薬品等情報発信事業(テーマウィーク企画)への協力です。

1)大阪ヘルスケアパビリオン(Nest for Reborn)への出展
ハートシード社はSBIホールディングス社が出展する「街のネオホスピタル」ブースに協力企業の一つとして参加し、再生医療分野の先端技術を提供しています。このブースは**「2050年の病院」をテーマに、SBIグループが出資する複数の医療ベンチャーの技術を集結したものです。展示は自由見学できる鑑賞展示(2050年の診察室)と参加体験型の体験展示(医療技術シミュレーション)の2エリアで構成され、遺伝子情報やデジタルツイン技術による未来の遠隔診療、老化抑制研究による不老植物や長寿食の紹介、さらにiPS細胞の生成・分化からオルガノイド(人工臓器)創出に至る再生医療技術**の展示などが行われます。ハートシード社の心筋再生治療技術(iPS細胞由来の心筋球など)は、同ブース内の「再生医療」テーマ展示に組み込まれ、傷ついた心臓を健康な状態にアップデートする未来技術の一例として紹介されます。なお協力企業にはハートシード社のほか、アイ・ピース社、Integral Geometry Science社、ケイファーマ社、サイフューズ社、楽天メディカル社といったベンチャー企業が名を連ねています。この大阪ヘルスケアパビリオンは万博会期全体(2025年4月13日〜10月13日)を通じて一般公開され、ハートシード社の技術もその期間中継続して展示されます。

2)厚生労働省「日本の先進的な医薬品等の情報発信事業」への協力
ハートシード社は厚生労働省 医政局が主催する大阪万博のテーマ事業に選定され、ヘルステーマウィーク期間(2025年6月21日〜29日)に開催される企画展示に参加します。具体的には、夢洲のExpo会場内イベントホール1に設置される厚労省ブース(ブース番号4、ブース名「日本の先進的な医薬品等の情報発信」)において、「近未来の医療」を描くストーリー映像の上映企画に協力しています。この映像は国内企業7社の最先端医療技術を題材に制作されたもので、心臓再生医療を開発するハートシード社の技術もその一つとして取り上げられています。ハートシード社のパートでは、iPS細胞由来の心筋再生治療によって実現しうる未来の医療の姿を紹介し、心不全治療の新たな可能性を万博来場者に伝える内容となっています。このテーマウィーク中、同ブースの大型スクリーンで各社の映像が繰り返し上映され、来場者は自由に観覧可能です(期間中は事前予約不要の展示)。ハートシード社に関する映像もその一部として上映され、世界に向けて日本発の再生医療技術を発信する役割を担っています。

PR活動(広報・プロモーション)

ハートシード社は上記の万博出展に向けて、早い段階から積極的なPR活動を展開しています。PR開始は万博開催前年にさかのぼり、2024年12月には同社公式サイトで「大阪ヘルスケアパビリオン」に協力参加することを発表しました。

これは、SBIホールディングス社が大阪パビリオンへの協賛・出展参加を決定したことを受け、ハートシード社もその協力企業として名を連ねる旨を公表したものです。続いて2025年1月には、同じく協力企業のサイフューズ社などがプレスリリースを通じて万博出展内容の詳細(「街のネオホスピタル」ブースで体験できる先端医療技術など)を告知し、万博開幕前から関連ベンチャー各社によるプロモーションが本格化しました。

ハートシード社自身も、万博開催年に入ってから公式発表やメディア対応を精力的に行っています。2025年3月10日付でプレスリリース「厚生労働省『大阪・関西万博における日本の先進的な医薬品等の情報発信事業』への協力について」を発表し、自社の心筋再生医療技術が万博公式企画で紹介されることを明らかにしました。

このリリースでは、先述のテーマウィーク映像への参加決定を伝えると共に、「再生医療がもたらす未来の医療の可能性を広く発信し、多くの患者さんに希望を届けたい」という抱負が述べられています。プレスリリースの内容はハートシード社の公式WebサイトやSNSを通じて広報され、実際3月中旬には同社LinkedIn公式アカウントでも万博参加決定のニュースが日本語・英語で投稿されました。この段階で万博協会の公式サイトにも社名が掲載され、出展内容の概要が紹介されています。

万博開幕後もハートシード社は広報活動を継続しています。2025年4月13日の大阪万博開幕以降、大阪ヘルスケアパビリオン内での展示開始に合わせて、SNS等で現地のブース写真や展示内容の紹介が行われました(※公式SNSでの投稿やリポストなど)。

さらに万博期間中の国際交流の機会も活用し、4月24日(デンマーク館ナショナルデー)には大阪万博会場に来訪したデンマーク王国のフレデリック皇太子およびブスコウ産業大臣らとハートシード社代表者が懇談する機会が設けられました。

これは、ハートシード社がデンマークの製薬大手ノボ・ノルディスク社とグローバル提携していることから、日デンマークのライフサイエンス協力事例として駐日デンマーク大使館が企画した交流イベントで、皇太子から直接激励の言葉を受けるなど大きな注目を集めました。

同社は4月30日付でこの出来事に関するプレスリリースを発表し、万博の国際舞台で自社技術と国際連携の意義をアピールしています。

その後もハートシード社は、自社の万博関連活動について継続的に情報発信を行っています。

テーマウィーク直前にはSNSで映像上映の告知や見どころを紹介し、期間中は会場の様子や反響をレポートするなど、リアルタイムのPRも展開しました(※具体的投稿は社公式TwitterやLinkedInで確認できます)。2025年6月21日から始まるヘルスケアテーマウィークでは、厚労省ブースで自社技術が紹介されるタイミングに合わせてメディア対応を行い、取材や問い合わせにも応じていくことになります(厚労省プレス向け資料に社名記載)。

万博会期中盤以降も、他の出展企業との合同イベントや関連シンポジウムへの参加が予定されており(※例えば再生医療産業に関するサイドイベント等)、ハートシード社は万博の場を最大限に活用した広報・プロモーションを続けています。

今回の大阪・関西万博への積極的な取り組みにより、同社は自社のiPS心筋再生医療を国内外の幅広い層に周知し、将来の患者や投資者へのアピールにつなげる狙いのようです。

まとめ

ということで、6/21から始まるヘルスケアウィークで、メディア露出が増える可能性があり、その直前である今日の決算発表が黒転だったことは、マーケット参加者のみならず、多くの日本人に大きな関心をもって受け止められる可能性があるのではないかと期待しています。

赤字のバイオベンチャーはある意味普通ですが、なんせハートシード社は黒字化したのですから、悪い印象などありませんよね。

などなど、同社の株価快進撃は実はまだ始まったばかりなのだろうと思う今日この頃です。






★この記事は個人の株取引のメモであり、登場する銘柄は売買を推奨するものではありません。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次