今週はNvidia決算とジャクソンホールがあり、大きく下げる局面を色々と想定していましたが、個人的には幸いなことにほぼ無風の1週間となりました。
このような局面では、株を持ったままにするなら好決算大型株を持っているのが比較的リスクが少ないかとあたらめて思いました。いま主力で保有している神戸製鋼は、先日の1Q決算で年間配当90円という発表があり、1800円の株価でも利回り5%ですから、1800円を割っている現状では割安。もし下がったとしても大幅な下落にはならないだろうとそのまま持ちっぱなしにしていますが、結果的に正解だったと思います。
Nvidia決算後はAI関連とパワー半導体関連が、Nvidiaの動いたほうに大きく動くだろうと思ってみていましたが、決算発表翌日は良かったものの金曜日は下落と、中々方向感が難しい流れになっていると感じています。
それと、先日の決算後に入った日本板硝子が下落し、買値から5%下がったらロスカするというマイルールに従って淡々とロスカした後、その足で8月9日に黒転決算を発表した河西工業に入ったのですが、木曜日は下落したものの金曜日は全体的に軟調な中、しっかりと戻してきました。来週どのような動きになるのか少々楽しみにしています。
さて、来週はいよいよ9月。例年9月は株価は厳しい傾向があるという話をよく聞きます。その年の相場状況や政治状況、地政学的問題など様々な問題が絡み合って相場は動きますから、必ずしも今年も悪いかと構えすぎる必要はないかもしれませんが、そういった先人たちの意見があるので、下落もしくは方向感に乏しいような相場になるのではないかと考えています。
こういう時にやるべきことは、資金を減らさないようにすること。これは昨年イケイケの投資をした結果、下落の時期に大きく資金を減らしたことから得た学びです。ですから9月が軟調予想であるならば、好決算大型株を中心に相場を見ていくべきだろうなと今の時点では考えています。
具体的には、今持っている以下2つの銘柄について・・・
・神戸製鋼
・河西工業
神戸製鋼が主力で、資金の90%はこちらなので、勝つも負けるも神戸製鋼次第という状況ですが、現時点の予想としては、2,000円までは時間の問題では無いかと考えています。というのも、前述したように今期の年間配当は90円で発表済。1,800円の株価なら利回り5%。利回り4%でも株価2,250円。もし3%だとすれば株価3,000円となります。
一方、過去株価を見てみると、高値は2015年2月に付けた2,400円。そこをもし突破すると、2007年2月に付けた5,210円となります。1900年代バブル時期の株価は参考にならないと思いますので、この2つの高値が意識されているとすると、2,400円は届くかもしれないところまで来ていると思っています。というちょっと無理やりな理屈で、目先2,000円は全然あり得ると思っているところ。
別の理屈を振りかざすと、現時点の鉄鋼セクター平均PERは約9.0。神戸製鋼のEPSは303.9。約2,700円までは可能性ありという事。本当にこの方向に動いていくなら、ワンチャン3,000円タッチもありそう。
など、いずれにせよ今のところ神戸製鋼は少々楽観的に上目線で良いのではないかと思っています。
もうひとつの保有銘柄河西工業は、今のところ上目線ですが、この先どれくらいまで行きそうかは全くイメージが持てていません。なので、相場状況を見ながらできれば良いところで利確出来ればいいなと考えています。
その他、決算相場が少し落ち着き始めた昨今で気になっているのは以下。
電源開発
東京電力
四国電力
フェローテック
タカトリ
三社電機
さくらインターネット
エーザイ
そーせい
いずれも好決算やニュース、子会社状況予定など需給以外の理由があり、現時点で監視しています。この中で短期間の2倍3倍はないけど、下値は堅いんじゃないかと思っているのは電源開発と東電。その他銘柄は需給やニュース、セクターへの資金の入り方などを見て、適宜は入れるタイミングを探っていきたいと思っている銘柄です。
年末に向けて昨年はアメリカ利上げで多くの投資家が喰らったともいますが、今年は9月のFOMCで大幅な利上げがあるとか、中国初の本格クラッシュが突然来た、といったことが無い限り、昨年末のミニクラッシュのような流れにはならないのではないかと考えています。つまり、まだチャンスは必ず来るという事。
中でも気になっているのは、日本グロース株が今年ほぼずーっと弱いわけですが、6月中旬~7月頭の時に一瞬大きく上がった局面がありました。その後夏休みなどもあってダメダメな流れですが、年内に必ずワンチャンあるだろうと思っていて、それをジーっと待っています。やはり大きく取れるのはグロースで当てた時が一番効率が良いわけなので、どこが来るかはわかりませんが、そちらも考えながら相場を見ていきたいと思っています。
ちょっと先の話になりますが、「2025年台湾有事」という話がまことしやかに出続けています。
これは「中国製造2025」を考えても、可能性は結構あるのではないかと思っています。
もし台湾有事が起きると、われわれ日本人にとって、ウクライナ問題のような対岸の火事とは全く違う問題になります。それは対岸ではなく、庭先で起きる戦争になるからです。もし本当に起きて戦火拡大となれば、株どころの話ではなくなるでしょう。しかも、中国経済クラッシュという話が深刻になれば、2025年ではなく、来年有事が起きる可能性だってあると思っています。
と考えると、資金を増やすにしても、やはりその時自分なりの最善の手を考えて打っていかないと、意外と時間はないのかもしれません。
などなど、話が少々広がりすぎてしまいましたが、来週はちょっと楽観的に考えています。買いで入るなら月曜寄りが良いでしょう。
★この記事は個人の株取引のメモであり、登場する銘柄は売買を推奨するものではありません。