昨年は、今思えば9月まで絶好調で原資を約20倍にまで増やすことに成功しましたが、その後10月のパウエル砲、そして12月の黒田砲で大きくやられ、結果的には約10倍の成果で終わった一年になりました。
勝っている時の立ち回りは本当に猛省。ポジポジ病含め、持っていないとチャンスを逃すという心理を一方引いて冷静に考えようと今年は思います。ざっくりと振り返ると1,000円台から下落していくgumiを出入りしたことで、せっかくの利益を吹き飛ばした格好に。最終的には700円までドローダウンしたわけだけど、買い残が一時は700万株という中々痺れる貸借になっていたことで、機関投資家による空売りに狙われたのではないかと考えています。実際モルガンは一時約300万株を超える売り残を積み上げていたわけで、こういったケースでこういったことが起きるんだなと改めて知ることができました。
ちなみに現時点でモルガンの売り残は減っておらず、むしろ増えているはず。
そのgumiにつかまっている間に、ソシオネクスト、タカトリ、その他監視していたのに取り逃した&利益は出たけど微益だったような銘柄が多数ある。やっぱりひとつの銘柄に拘りすぎたり、しかもその銘柄の下落には付き合ってはダメで、どこかでしっかり利確し、その後下落には付き合わず再上昇する兆しが見えるまでは、キレイさっぱり他の銘柄に行くことが重要だなと心から感じました。
今年は約700万円からのリスタート。2022年中に一部出金していたこともあり、2022年年初の原資から見ると約7倍の資金量となっている。さて今年はどうなるか?昨年1年どっぷりと相場に浸かってみて、今年は年初から色々とストーリーを考えている。備忘録としてまとめておこうと思います。
1)地銀
2022年12/20の昼休みに、黒田砲がさく裂しました。「金融緩和は継続」・・・かと思いきや、YCCの振れ幅拡大を容認という発表。その日の後場は頭から金融株以外大暴落という流れだったわけですが、「いずれ日銀は金利を上げざるを得なくなる」「そのタイミングは黒田総裁の任期満了後に新総裁によって行われる可能性が高い」ということは2022年の春にはすでに話として出ていたし、実際2022年夏以降マーケットはある程度織り込みはじめていたと思います。事実、2022年9月ころから有望地銀株は明確に上がり始めていました。しかし、12月にサプライズで黒田さんがジャブを打ってきたことで、金利上昇に向けた動きが2022年末から慌ただしくなってきました。つまり急加速した状況。
色々と調べた結果、千葉興銀と百五銀行を11月から仕込み始めていたので、今日の朝一の値上がりを見て追加で買い増しを始めました。
最速シナリオとしては、1/17~18の日銀会合で「インフレターゲット2%を達成しているかどうか検証中」といった発表があり、1月末に日銀総裁の後任人事が発表され、その人物が利上げに柔軟に対応する方針を語ったりすれば、1月~2月は金融株が大きく上昇するのではないかと考えています。
「銀行株なんてほんとに上がるのか?」・・・実際20年以上地を這うような株価で、PBRは軒並み1.0を割れている状況で、銀行が上がるかどうか疑問でしたが、調べてみると例えば千葉興銀は貸付残高が約2.3兆円。仮に金利が0.1%上がると23億円の金利収入増。これをEPSに換算すると約37円。今期予想EPSは約86円。つまり約40%もの業績押し上げ効果があります。これを今日現在のPER5.5で換算すると適正株価は約676円。もしこれが0.2%上昇となれば、EPSで今期予想の約倍増。PERが現時点と同じなら適正株価は880円。モメンタムが発生し、PERが上振れ、PBRが1.0となるならば、今日時点の株価から4倍超の上振れ余地があることになります。しかも千葉興銀の場合アクティビストが株主還元策の提案をする可能性は大。強いモメンタムが発生することはほぼ間違いないと考えると・・・。
というわけで、本当にザックリとした計算でも現時点の株価はかなり割安と言えるのではないかと・・・。恐らく他行も同じ状況。あとは多数ある地銀の中でどこのパフォーマンスが良いのか?という宝探しと考えて、ありあけキャピタルというアクティビストが買い増しを進めている千葉興銀、住宅ローン残高比率が高い百五銀行をチョイスしてみました。その他気になる銘柄としては、三十三銀行、宮崎銀行、筑波銀行など色々あるので、そのあたりへの乗り換えも考えてまずは日々株価を監視していこうと考えています。
2020年の海運上昇では、直近底値から7倍以上の上昇を、商船三井や川崎汽船、日本郵船と言った大型株が達成したわけで、ことしこれが地銀でも起こるんじゃないかと考えています。
2)半導体
SOX指数が悪かったり、実際半導体各社の株価は12月から下落傾向。需給バランスが崩れて供給過多になっていきそうな読みは、テスラ株の下落でヒシヒシと感じています。しかし、レーザーテックの社長が語っていた何かのインタビュー記事に書いてありましたが、9月には需要が回復する見通しとのこと。しかもその頃にはアメリカの利下げも今のところ見通されているため、年後半は半導体大復活の相場になるのではないかと思っています。
その中でも、現状既に割安と思っているフェローテックを夏前から仕込んでいきたいと考えているがどうなるか・・・。
3)WE3.0
昨年散々振り回されたgumiはSBIとスクエアとの資本提携によって、目先資金の問題が無くなったと同時に、2022年12月に無事ロンチしたoasysのタイトルが今年は大量に発表される見通し。いよいよBCGによるPlay to earnが本格化するのが今年なんだろうと思います。問題は、人気タイトルをgumiが出せるかどうかに焦点は絞られてきたと思います。今期中にゲームロンチと決算資料にも出ていたことから、1月中にもタイトルの発表があるのではないかと思っていますが、そこはgumi。いつ発表になるかはわからない。今はノンホルなので、タイミングを見て買っていこうと思っていますが、昨年10月と似たような状況。つまり買い残は多く、貸借倍率は悪く、年末の提携発表で上がったとはいえ、機関投資家による売り増しは進んでおり、緊迫した展開がこの先しばらく続くことになると思うのと、地合いが悪いことは売る口実にもなるので、今のところ1,000円割れを買い下がっていく方向で考えている。とにかくこの銘柄はセンシティブなので、年末の時のように明らかに板がおかしい動きをしているなどの状況が無ければ、恐らく入らないと思います。緊張感を持って監視、という感じ。
その他のゲーム会社も色々と調べてみてるけど、現状oasysのようなプラットフォームごと持っている案件は無く、gumiとDJTの独り勝ちと考えるのは普通なんだけど、大事なのはゲームがヒットするかどうかで、そうなるとクルーズも候補にはあがるかなと思っている。実際秋元康プロジェクトはクルーズ関係していますしね。そして、本当に大本命なのはスクエニなんじゃないかと。こちらは今年中に発表になるかどうかも分からないけど、世界を獲るためにはFFのBCGは絶対必要だし、スクエアもそのつもりなんだろうと発表を見るかぎり思います。
gumiが素直に大きく跳ねれば嬉しいし、その後もソシャゲの時のように何社か爆発する銘柄が出てくるはず。2~3年はWEB3.0で行けるんじゃないかなと考えています。
それらを取りこぼさないように、とにかく継続して調べていこうと思っています。
その他、まさかの鉄鋼、そしてインバウンドなど、セクターで期待できるところが色々ある。またウクライナ戦争が終わればエネルギー系が大きく上昇するのではないかと・・・。リスクとしては中国の台湾有事というより経済の明らかな失速ですが、エミンさんのTweetでも中国の経済成長は公式発表の△5%と言っていたので、とすると今年はマイナス成長が確定的。となると、みんながいま気になっている台湾有事がどうなるか。ただし、中国製造2025を達成しないと半導体不足になることは分かっている事なので、2025年まで台湾有事はよほどのことがない限りないんじゃないかと僕は思っています。唯一その前に起こる可能性があるとすれば中国国内の反政府デモが活気づいて共産党政権が政権維持に問題が起きるなどの局面があった場合のみかなと。中国という国は、政権が転覆すると、元々の政権の有力者はすべて死刑になるという革命のような事態が起こる国なので、共産党政権維持は現時点の有力者たちにとっては超絶重要なことで、これが揺らぐようなことが起きればどんな手を使っても維持しようとすると思います。
今日は予想通り日経平均暴落。1/6にはアメリカで雇用統計の発表があり、失業率が高止まりしている結果になるのではないかと。その場合、FRBの談話としてインフレはまだまだ収まらず、機動的に政策金利を動かしていくといった発表をし、結果日経平均はまた被弾。そして2022年3月下値、24,681円をに伺う展開も近々あり得るんじゃないだろうかと・・・。
しばらくは地合いに振り回される状況が続くんじゃないかと思っているので、色々と注意して立ち回る必要がありそう。むしろ、春までは銀行株だけ握りしめていれば良いんじゃないかとも思っているけど、どうなるか・・・。
などなど、今年も焦らず楽しんで頑張っていきたいと思います。
★この記事は個人の株取引のメモであり、登場する銘柄は売買を推奨するものではありません。